警察庁、都道府県警察関連情報

■振り込め詐欺被害　昨年は22億円　東京（10年01月）

○2009年の1年間の都内の振り込め詐欺の被害件数は1344件（前年比2374件減）、被害額は約22億6000万円（同37億3000万円減）で、統計を取り始めた04年以降、件数、額とも過去最低だったことが警視庁のまとめでわかった。ただし、下半期（7〜12月）は上半期（1〜6月）に比べて件数で約43％、被害額で約60％増となっており、警視庁は2月を「撲滅月間」と定めて改めて対策を強化する。 内訳で見ると、最も減少したのは、息子などを装う「オレオレ詐欺」で1119件減の920件。「税金の還付」などとだまして現金自動預け払い機（ＡＴＭ）を操作させる「還付金詐欺」も1021件減の62件と大幅に減った。被害件数、被害額とも前年比の3分の1程度に抑え込んだ。 同庁は、被害減少の要因として〈1〉検挙件数が前年比681件増の1982件に上った〈2〉金融機関職員らの声かけにより237件、計約3億5000万円の被害を未然に防いだ――などを挙げており、引き続き検挙と防犯対策を進める。