最終更新: 2010/02/23 16:13

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長崎県知事選の惨敗から一夜 民主党内に小沢幹事長の辞任を求める声くすぶる

長崎県知事選の悪夢の惨敗から一夜、民主党内には、このままでは参院選を戦えないとの弱気な声も出始めた。
自民党は、小沢幹事長の証人喚問を求めて予算委員会をボイコットするなど、国会がにわかに緊迫している。
長崎知事選で与党候補が大差で敗北する中、なぜか笑顔で会見に現れた小沢幹事長。
しかし、小沢幹事長は「私自身の不徳の致すところで、大変、申し訳なく思っておりますし、プラスの要因に働いたはずはないので」と述べた。
小沢幹事長は、自身の「政治とカネ」をめぐる問題が、長崎知事選に影響したことを認めた。
それでも小沢幹事長は、強気の姿勢を貫く。
小沢幹事長は「国政選挙と地方選挙というのは、基本的に有権者の意識も違いますし、いろいろな意味で違っております」と述べた。
選挙での神通力は失われたのか。
勝利に沸く野党は、ここぞとばかりに攻勢を強める。
自民党の舛添前厚労相は、「さまざまな今の政権に対する幻滅ということがあると思いますから、厳しい判断を国民に下させた原因だと思います」と述べた。
自民党の大島幹事長は、「堂々と私どもが聞きたいことを証人喚問の場でお話しすることが、大幹事長も今、責任ではないか」と語った。
自民党の谷垣総裁は、「そういうことをはっきりさせるための説明責任を果たすことであります。それがない限りは、やはりこの総理大臣に辞めてもらわなければいけない」と話した。
自民党は、小沢幹事長の国会招致などを求めて、予算委員会を欠席する戦術に出た。
しかし、民主党は自民党の要求を拒否した。
民主党の山岡国対委員長は、「そういうお答え、わかりやすくいえば、お断りを申し上げた」と述べた。
一枚岩で戦いたい民主党内だったが、小沢幹事長の辞任を求める声がくすぶり続ける。
ある民主党幹部は、「このままじゃ参院選を戦えない」と述べた。
小沢幹事長と距離を置く民主党議員は、「ただ小沢を変えればいいという話ではなくなってきている。小沢の影響力自体を取り除かなければ」と語った。
ブーメランのように切り離そうとしても、何度も鳩山首相のもとへ戻ってくる「政治とカネ」の問題。
それでも、鳩山首相は「やはり政治とカネの問題があったということは、私どもは厳粛に受け止めるべきだと」、「(あくまでも参院選は小沢幹事長のもとで?)それは今、そのような体制で臨んでいるわけですから、私どもとすれば、この体制でいくということです」と語った。
夏の参院選でも小沢幹事長を中心とした体制で臨む考えを重ねて強調、政権運営は厳しさを増すばかりとなっている。

(02/23 00:21)


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