2010年2月23日 8時59分更新
民事訴訟を起こされたというはがきが送られてきた岡山市の女性が、裁判料の名目で50万円あまりをだまし取られる架空請求詐欺事件が今月、発生し、警察が注意を呼びかけています。
被害にあったのは岡山市内の60代の女性です。
岡山県警察本部によりますと、今月5日、女性の自宅に「民事訴訟裁判通知書」というはがきが送られてきました。
不安になった女性がはがきに書かれた番号に電話したところ、弁護士を紹介されたうえ「裁判をするには裁判料と手数料が必要。雑誌に金を挟んで宅配便で送って下さい」などといわれ、女性は弁護士がいるという東京のビジネスホテルの部屋あてに、50万円あまりを送り、だまし取られたということです。
警察によりますと、岡山県内でことしに入って1月末までの1か月間に起きた振り込め詐欺の被害は6件で、前の年の同じ時期より3件少なくなっていますが、宅配便で送金させる手口は初めてだということです。
警察では「裁判ざたを装って電話をかけさせたり、宅配便で金を送るよう指示したりするのは詐欺の手口で、絶対に電話をかけずにまず周りに相談して欲しい」と呼びかけています。