2010年 2月 22日
国の見直し意向に反し新内海ダム着工
ダム事業の見直しを求める国の意向に反し、着工です。香川県が進める小豆島町の新しい内海ダムの建設予定地で、22日から本体工事が始まりました。現在の内海ダムのえん堤のすぐ下流で行われる伐採工事。これは、調査や測量が終わり、22日から新しい内海ダムの本体工事が始まったことを意味します。新しい内海ダムは香川県と小豆島町が総事業費約185億円をかけ、現在の約7.5倍の貯水量を持つダムに造り替えるもので事業費の半分の約90億円は国の補助金でまかなわれる予定です。新しい内海ダムをめぐっては、国土交通省の前原大臣が着工を先送りして、有識者会議が今年の夏にまとめる基準に沿って建設すべきかどうか検証するよう県に求めています。また一部の地権者などが景観の破壊につながるなどとして建設に反対しています。しかし、香川県は国の意向に反して22日開会した県議会に本体工事費33億円を盛り込んだ来年度予算案を上程、2013年度の完成を目指して工事を進めることにしています。県は、来月中旬までに伐採工事を終え、えん堤の基礎工事を始めることにしていますが国が補助金の負担を拒否すれば完成がずれ込む恐れもあり、先行きは不透明なままです。

24万人に医療費通知ミス
岡山県内の後期高齢者医療制度の被保険者約24万人に実際の金額の10分の1という誤った医療費の通知が送られていたことがわかりました。制度の運営を行っている広域連合が発表し、謝罪したものです。それによりますと今月19日に23万8851人に発送した去年4月から9月までの医療費の通知の総額が実際の金額の10分の1で記載されていることが翌日の確認作業でわかりました。詳しい原因は調査中ですが、データ処理の際に何らかのエラーがあり、1の位の数字が消えたものと見られています。誤った通知によって対象者の負担が増えるなどの影響はありませんが、広域連合では速やかに書面でお詫びと訂正を行うとともに今後は適正な事務につとめたいとしています。今回ミスのあった通知の発送作業には約2000万の費用がかかっています。

日本原演習場で日米共同実弾訓練
自衛隊とアメリカ海兵隊による共同訓練が岡山県奈義町で21日から始まり、22日は実弾を使った射撃訓練が行われました。奈義町の日本原演習場での日米共同訓練は3回目で石川県金沢市の陸上自衛隊と沖縄県に駐留するアメリカ海兵隊、約420人が参加しています。2日目の22日は実弾を使った機関銃の射撃訓練が行われ、自衛隊と海兵隊が約300メートル離れた的との距離を縮めながら機関銃を撃っていました。訓練は連携の強化と技術向上を目的に来月7日まで行われ、野戦を想定した戦闘訓練や地雷除去の訓練など、実践的なものとなります。この訓練に関しては21日、市民グループが自衛隊に対し訓練中止を求める申し入れを行っています。

津山市長選 初当選の宮地氏一夜明けて
21日投票が行われた津山市長選挙で新人で元津山市職員の宮地昭範さんが初当選しました。一夜明けた22日朝宮地さんは改めて喜びをかみしめていました。21日、投票が行われた津山市長選挙の開票結果は宮地さんが現職の桑山さんを破り初当選しました。投票率は56.85%で前回を0.89ポイント下回りました。宮地さんは一夜明けた22日朝、市内の事務所で当選を伝える新聞記事に目を通し、改めて喜びをかみしめていました。宮地さんは公約で市民の委員会による事業の見直しや地域格差の無い行政サービスなどを訴えていて市政の改革に手腕が問われます。

高橋選手銅メダル祝う懸垂幕が県庁に掲揚
バンクーバーオリンピック男子フィギュアスケートで銅メダルに輝いた高橋大輔選手を祝う懸垂幕が22日、岡山県庁に掲げられました。22日朝、県の職員らが県庁の壁に長さ15メートル、幅1.8メートルの懸垂幕を掲げました。懸垂幕には「祝、高橋大輔選手、銅メダルおめでとう」などと書かれていて、来月7日まで掲示されます。ショートプログラムで3位に付けた高橋選手は今月19日のフリーで4回転ジャンプは失敗したもののその後は立て直して華麗なステップで会場を魅了、日本の男子フィギュア史上初のメダルとなる銅メダルに輝きました。岡山県は国際大会で活躍した県出身選手に贈るスポーツ特別顕賞を高橋選手に授与するということです。