「e空間Kansai」コンソーシアムは、経済産業省が推進する事業の一環として、2月13日〜28日(17日は休み)の15日間、大阪・梅田の阪急三番街において「光のマジカルクエスト in 阪急三番街北館〜ポン・デ・ライオンと宝探し〜」を実施する。LED可視光通信や屋内GPS、AR(拡張現実)技術を組み合わせた実証実験となっている。
「光のマジカルクエスト in 阪急三番街北館〜ポン・デ・ライオンと宝探し〜」は、経済産業省が進める「e空間実証事業(平成21年度ITとサービスの融合による新市場創出促進事業)」の一環として行われる。実験の主体となるe空間Kansaiコンソーシアムは、電通、パナソニック電工、日立製作所、NEC、都市活力研究所、トーセ、ネットワークサイエンス研究所、NTT西日本で構成される。
会期中、会場に訪れた人は、誰でも無料で実験に参加できる。運転免許証などの身分証明書を窓口で提示すると、台数限定の専用端末が貸し出される。会場の阪急三番街北館には、LED可視光通信(LEDが発する光を利用した通信技術)機器と、屋内GPS機器が複数設置されており、参加者はそれらの場所を“宝探し”として巡っていく。設置箇所と思われる場所に着いたら、専用端末をライトの下にかざすと、可視光通信で“宝”となるデータを受信し、オリジナルのフォトアートを作成できる。
各スポットに応じて、画面上にはアイテムやゲーム、マップなどが表示される。これまでARは、カメラで捉えた映像に情報を重ねて表示する、といった形のものが多いが、今回の実験で用いられるAR技術では、端末内に別の仮想空間があるというイメージで、現実の場所とリンクしてコンテンツを提供する形態となっている。
同コンソーシアムでは、本実験を通じて、大規模開発が進む関西で「商業施設の最先端のサービス提供のあり方を模索する」としている。