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連載海外&国内SEO情報ウォッチ
短期間に被リンクが大量に増えるとペナルティ? など10記事(海外&国内SEO情報)

鈴木 謙一 2010/2/12(金) 10:00 コメント(0) トラックバック(0) この記事をTwitterでつぶやく(20)この記事をはてなブックマークに追加(15)この記事をクリップ!(1)この記事をYahoo!ブックマークに登録この記事をnewsingで投票この記事をSphinn Japanで投票 印刷用印刷用
タイトル画像:国内&海外SEO情報ウォッチ

「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

★今週のピックアップ★
短期間に被リンクが大量に増えるとペナルティ?

  • 短期間に被リンクが大量に増えるとペナルティ?
    (Link Spiel)

    短期間に大量のリンクを張ったために検索順位が17位から95位に急降下したというSEOフォーラムへの投稿を引用し、次のように注意を喚起している。

    「リンクポピュラリティ」という考え方には、リンクの数、質、アンカーテキスト、関連性などあらゆる要素が含まれている。そのバランスを崩すような形でどれか1つの要素だけ大幅に変わると、順位付けアルゴリズムは要注意サイトだとしてチェックする。

    検索エンジンは、コンテンツを追加したり、ソーシャルメディアで取り上げられたりもしていないのに、リンクが急激に増加するのは不自然だと判断するだろう(ソーシャルメディアで話題になったのならば同時にトラフィックも増えるはず)。確立された大きなサイトならいざしらず、小規模なサイトではバランスのとれたリンクビルディイングを目指したほうがいい。

    小規模サイトでは、「コンテンツ」「トラフィック」「リンク」のバランスが重要だ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • ページ読み込み速度の重要度はどれくらい?
    (SEMリサーチ)

    ページの表示スピードを順位付けの要素に含めるとGoogleは発表したが、どの程度重要視されるのだろうか? 関連性よりも大きなウェイトが置かれるのだろうか? グーグルのマット・カッツ氏のビデオを引き合いに出しながら、Web担でおなじみの渡辺隆広氏がこの件に関して解説した。

    端的に結論を言えば、関連性の方がずっと重要である。ユーザーに有益な情報を提供したうえで、スピードが速ければなおよいととらえておけばよさそうだ。

    グーグルのマット・カッツ氏のビデオ
    グーグルのマット・カッツ氏はビデオで「最も重要なのは“関連性”である。でも、関連性や被リンク数などなどが同じくらいのサイトが2つあったら、速いほうのサイトを好むだろう。とはいえ、あくまでも主要な要因は関連性である」と述べている。
  • コンバージョン率アップのための22個の質問
    (LPO コンサルティング)

    「SEOは手段であって目的ではない」とは、ウェブ担当者なら肝に銘じておかなければならないフレーズである。検索順位で1位を獲得することが目的ではなく、検索エンジンからアクセスを集めて、購入や問い合わせ、登録などのコンバージョン(成約)に結びつけることが最終目的である。

    こちらの記事には、コンバージョン率を上げるために役立つ質問が全部で22個リストアップされている。この質問に対する答を考えていくだけで、あなたのサイトで成果を上げるのに何が必要か見えてくるのではないだろうか。

  • モバイル向け Google Analyticsの落とし穴
    (晄夏ノート -hicage no oto-)

    今月からモバイル向け Google Analyticsがすべてのユーザーで利用可能になった。携帯サイトを運用しているウェブ担当者には朗報である。ところが、使用言語としてPHPを選択するときには注意がいるようだ。gaファイルの記述に一部不具合があり修正しないと取得できないデータが出てくる。

    具体的には、PHPコード内に出現する

    $SERVER["HTTP_X_UP_SUBNO"];
    $SERVER["HTTP_X_JPHONE_UID"];
    $SERVER["HTTP_X_EM_UID"];

    について、それぞれ

    $SERVER

    ではなく

    $_SERVER

    にするのだ(「$」と「SERVER」の間に「_」(アンダースコア)を入れる)。それぞれの変数の正しい表記は次のようになる。

    $_SERVER["HTTP_X_UP_SUBNO"];
    $_SERVER["HTTP_X_JPHONE_UID"];
    $_SERVER["HTTP_X_EM_UID"];

    なお、グーグルでもこの問題を認識しており、修正版を公開する予定とのことだ。

  • 無料ブログを使った5ステップのSEO施策
    (パシのSEOブログ)

    無料ブログをSEOに利用するときの手順を5つのステップに分けて解説した記事。お金をかけずに利用できるとはいえ、手間をかければ無料ブログでもアクセスアップに大きく貢献させることができる。ただしタダだからといって、他のサイトから記事を引用しただけのスクレイピングサイトや自動記事作成ツールを使って記事をアップするようなゴミサイトをウェブの世界にばらまくことは絶対にやめよう。

    なお、ウェブ力学ブログさんでも同日に無料ブログを使ったSEO施策の記事が公開された。4週連続のピックアップになってしまうので、今回はパシのSEOブログさんに譲っていただいたが、こちらも役立つ記事なので読んでほしい。

  • グーグルリアルタイム検索が日本語に対応
    (SEMリサーチ)

    グーグルは、ツイッターやフェイスブックといったソーシャルメディアサイトやニュースサイトなどから、最新の情報を検索結果画面に次々と表示させるリアルタイム検索を昨年12月に導入した。Google.comの英語のキーワード検索だけで利用できる特徴であったが、日本語も対象になったようだと渡辺隆広氏が発見している。

    「朝青龍」のリアルタイム検索結果

    なお筆者が調べた限りでは、対象はごく一部のキーワードに限られていた。時間帯によってはまったく見られないこともあった。まだ導入準備中の可能性もある。

海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • ページが消えたらそのページのリンクから来るPageRankも消えるのか?
    (YouTube - Google Webmaster Central Channel)
    リンク元のWebサイトが運用を止めたり閉鎖したりして消滅してバックリンクを失った場合、グーグルはそのページから与えられていたPageRankも取り去ってしまうのか?

    このような質問にグーグルのマット・カッツ氏がビデオで回答した。

    グーグルのマット・カッツ氏

    一言で言えば「YES」だ。たとえばジオシティーズがサービスを停止したら、そこからのPageRankはなくなる。

    PageRankは言ってみればネットサーファーがリンクをたどってウェブ上をランダムに動くモデルなんだが、ページがなくなったのにPageRankの流れだけが残っているのはおかしいだろう? それに、SEOスパムの抜け穴になる可能性もある。

    歴代のリンクの流れを記録していくというやり方もおもしろいとは思うが、現状では僕たちはウェブの最新の状態をクロールして反映させるようにしている。だから、存在しなくなったジオシティーズからのリンクは将来にわたっても評価され続けることはないと思ってほしい。

  • HTMLコードでのリンク指定は相対指定? それとも絶対指定?
    (WebmasterWorld)

    HTMLのaタグで内部リンクを指定するときは、次の3種類の書式でURLを記述できる。

    1. 相対パス(例:<a href="page.html">)
    2. 絶対パス(例:<a href="/page.html">)
    3. 完全URL(例:<a href="http://www.example.com/page.html">

    どの記述方式がいちばんよいのだろう? 検索順位に関わるかどうかで言えば、どれも同じで差異はない。だがその他の点ではメリット・デメリットがある。

    • 相対パス
      文字数が少なくて済むのでリンクの数が多いページではファイルサイズが小さくなる(ごく僅かではあるだろうが)。またローカルPCでもリンクが機能する。しかし、ファイルやフォルダの場所を変えるとリンク切れが発生する。第三者にサイトを丸ごとをコピーされて別のサーバーに置かれても、そちらのサーバーの内部リンクとしてそのまま機能するため盗用が簡単。

    • 絶対パス
      文字数は深い階層だと長くなる。ルートディレクトリからのパスを指定するので、ファイルの場所を移動してもリンク切れしない。また全体の階層構造における位置を把握しやすい。ただし盗用しても修正が不要。

    • 完全URL
      記述は3つのなかでいちばん長くなる。ファイルを移動してもリンク切れは発生しない。もし第三者にコピーされてもリンクを修正しなければ、今度は外部リンクとして自分のサイトへ入ってくるリンクになる。リファラーをたどれば盗用サイトを発見できるかもしれない。

    好みや何に利点を置くかで判断が分かれるだろう。ちなみに筆者は完全URLを使うことが多い。

  • 検索エンジン向けに最適化したURLとは?
    (Search Engine Guide Blog)

    検索エンジンに優しい、言い換えればSEO向けURLの設定方法を解説した記事。ポイントをかいつまんで補足も入れつつ説明する。

    • 短くする
      ユーザーが認識しやすいように短くする。長いURLはクリック率が落ちるというデータもある。

    • キーワードを入れる
      無理して日本語ドメイン名や日本語のディレクトリ・ファイルを使うことはないが、英数字であってもコンテンツを想起させるURLが好ましいだろう。ランキングに与える影響がほんの少しくらいはあるかもしれない。

    • 正規化
      wwwあり・なし、index.htmlあり・なしの正規化を行う。ルートディレクトリだけではなく、サブディレクトリでも同じこと。これらの正規化については、このコーナーで過去に何度も取り上げてきた。

    • rel="canonical"
      複製コンテンツが発生しそうなページにはrel="canonical"タグを記述しておく。ただしほぼ完全にサポートしているのはグーグルだけのようだ。

    • リンク切れ
      Xenu Link Sleuthなどのリンクチェックツールを使って、リンク切れが発生していないか1か月に1度くらいチェックする。リンク切れはユーザーに対してとても不親切である。

    • 404エラー
      ページが存在せず404エラーが発生しているときは次の3つのいずれかで対応する。

      1. アクセスが多いページは、内容が近いページに301リダイレクトする。ユーザーにとっても親切だし、消えたページのバックリンクなどが引き継げる。
      2. どこからリンクが張られているか調べて、リンク元のサイトの管理者にコンタクトを取り修正してもらう。
      3. カスタム404エラーページを提供する。Web担のようにユーザーにページがないことを説明し、次にとれるアクションを案内するといいだろう。
        Web担の404エラーページ
  • Bingのスパム対抗策
    (Bing Community Webmaster Blog)

    Bingはウェブスパムを「ページレベル」と「リンクレベル」の2つに分類しているとのことだ。

    • ページレベルのスパム
      ページ内部を操作して検索エンジンをだましページのランクを上げようとする不正な行為である。隠しテキストやキーワードの詰め込みなどが該当すると考えられる。

    • リンクレベルのスパム
      同じようにランクを上げるために作為的にリンクを集める行為だ。自作自演リンクや過度な相互リンク、購入リンクが該当するだろう。

    このような不正が発見された場合は、意図的に順位を下げるところから、永久にインデックスから削除するところまで、不正の度合いに応じたアクションを起こすとしている。

鈴木 謙一

鈴木 謙一(すずき けんいち)

フリーランスのインターネットコンサルタント。アメリカを中心としたSEO/SEMのコアな情報を日本に持ち込み、「海外SEO情報ブログ」で“海外SEO”のブランドを確立。サーチエンジンマーケティング専門ソーシャルニュースサイト、Sphinn(スピン)の公式日本版であるサービス「Sphinn Japan」立ち上げメンバーでもある。

現在は、株式会社セルフデザイン・ホールディングスの執行役員/SEOセンター長として、SEOの研究やトレーニング、および海外SEOコンサルティング業務にも携わる。

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