TOP30の約30%が初登場という異例のSERPs
長い余震を経て、ようやく安定の傾向を見せるYahoo JapanのSERPsにおいて、7日間に及ぶ分析の結果、今回の特異的な傾向の1つをご紹介したい。分析対象キーワードはバックリンクに大きく依存するミドルワード及びビックワードなのだが、極端にバックリンクの少ない(厳密にはユニークドメイン数が少ない)ページが上位表示されていることで不可解に思ったことはあるだろう。今回もこのような例が多数あるのだが、今回は下層ページが上位表示されているケースが非常に多い。極端な例を挙げると、ビックワードで1位のトップページの下層ページが、11位〜20位にランクインされていたり、対策対象ページがトップページで、上位表示されているものの、下層がその次にランクインされていたりと、見過ごせない傾向がチラホラ垣間見れた。
内部リンクの評価に鍵がある
本現象の要因として考えられるのが、内部リンクの存在である。つまり、トップページを含む直属の親ページが持つバックリンクパワーを多大に引き継いでいる可能性は否めない。元来、このアルゴリズムは存在していたと推察されるが、今回この傾向が特に顕著と判断しており、内部リンクの評価に関するテコイレがあった可能性を強く感じている。下図は本現象の理解を助けるサンプルイメージ図である。
ご覧の通り、一見バックリンク数の少ない下層ページでも、直属の上司が多数のバックリンクを持っている場合があり、その恩恵を多大に受けている事で上位表示されているケースが今まで以上に顕著であったと認識している。
総評として
従来のバックリンク施策でも言えた事だが、直属の上司(直上のディレクトリ)やルートトップ、はたまたテールページへのディープリンクといった、対策対象外へのページに対するバックリンク施策が求められつつあるのだと再認識している。
上図のように、対策対象ページはもちろんのこと、その上位階層、下位階層、並列ページでも多少のバックリンクが獲得できると、更なる高い効果が期待できる可能性があるだろう。
また、最新追加情報として、本現象はこの週末で、「ビックワード」においては若干、補正される動きがあったようだ。しかしながら、ミドルワードでは、依然、本現象が見受けられるようだ。
株式会社インフォキュービック・ジャパン 技術チーム