連載海外&国内SEO情報ウォッチ
Google Browser Sizeを使ってコンバージョン率アップ など10記事(海外&国内SEO情報)
「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、
国内と海外の検索マーケティング関連情報を
さらっとまとめて毎週金曜日にお届けします。

Google Browser Sizeを使ってコンバージョン率アップ
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Google Browser Sizeを使ってコンバージョン率アップ
(E-Nor Blog)ページをスクロールせずに見える範囲を「Above the Fold(アバブ・ザ・フォールド)」と言う。購入ボタンや申し込みボタン、問い合わせ用の電話番号などコンバージョンに至らせるためのアクション装置は「Above the Fold」に配置するべきである。ここで注意すべき点の1つに画面の解像度がある。あなたが高解像度のディスプレイを使っていて広いエリアが見えていても、訪問者の大半はそれよりも低い解像度のディスプレイでサイトを閲覧しているため、実際にはアクション装置が見えていないケースがあるかもしれない。
グーグルが公開しているGoogle Browser SizeというツールとGoogle Analyticsを使い、ウェブページのどの部分に重要なパーツを置くとAbove the foldに収まるのかを調べる方法をこの記事は解説している。手順は次のとおり。
Google Analyticsでユーザーの画面の解像度(画面の広さ)の傾向を把握する。
Google Browser Sizeでどの解像度がページのどの範囲まで表示できるのかを確認する。
100%のユーザーをカバーしようとするとAbove the foldは非常に狭くなってしまうので、何割のユーザーをカバーしたいかを自分で設定する。そして最小の解像度におけるAbove the foldのエリアにコンバージョンに必要な要素を配置するようにサイトをデザインするといいだろう。
ただし、Google Analyticsで解析できるのは画面全体の解像度。ウィンドウ枠やツールバーがあるため、ブラウザのページ表示エリアはそれよりも狭いことに注意が必要だ。オムニチュアのSiteCatalyst(有料)やBROWSIZE.ORG(無料)などを使えば表示領域のサイズを調べられる。
また、ファーストビュー都市伝説 - ページ上部に詰め込むのはダメデザイン?の記事で紹介しているように、何でもかんでも「Above the fold」に詰め込むべきだと考えるのは適切ではないので、注意してほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
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ヤフーSEOではページあたりの対象キーワードを絞る
(CyberAgent SEO Information)直近のヤフーのアルゴリズムおよびインデックス更新以降、どのような変化が発生したかをCyberAgent SEO Informationブログが分析している。「1ページでキーワードを絞ることの優位性」が見られたとのことだ。具体例として、1ページで「埼玉 マンション」「神奈川 マンション」「千葉 マンション」など複数のキーフレーズで上位表示していたページが順位を下げ、それぞれの地区のマンションに特化したページが代わりに上位に現れたそうだ。
1ページで対象にするキーワードの数を絞るというのはSEOの基本である。同じマンションを例に挙げれば「新築マンション」と「中古マンション」を同一のページの対象キーワードにしないほうがいい。検索の目的が大きく異なるからだ。ただし目的が近いキーワードなら複数のキーワードをターゲットにすることはできる。「新築マンション」「新築分譲マンション」「新築マンション 購入」なら1つのページで狙ってもいいだろう。
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今のヤフーではサイト全体への被リンクが重要
(インフォキュービックSEOブログ)インフォキュービックSEOブログが最新のYSTアルゴリズムの分析結果を公表した。
トップページの被リンク数が多いサイトで、直接の被リンク数が少ない下層ページの順位が上がったケースが見られるとのこと。また今後はトップページだけではなくトップページおよび下層ページへのまんべんのないリンクが重要になってくるだろうと予測している。
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SEO/SEMのためのキーワードツール一覧×10
(ウェブ力学)SEOに便利なキーワードツールが日本でもずいぶん増えてきた。ウェブ力学ブログさんが10個のキーワードツールの特徴をまとめてくれた。すべてを使う必要はないだろうが、2、3個使いこなせるツールを手にしておくといいだろう。筆者のお気に入りは、Google AdWordsキーワードツール(AdWords内でのみ使える新バージョン)とGoogle Insights for Searchである。
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SEOの次はEFOに取り組もう
(ユーザビリティ実践メモ)"EFO"という用語をご存知だろうか? "Entry Form Optimization"の略で日本語では「エントリーフォーム最適化」と訳される。Webサイトの入力フォームを使いやすく改善することを指す。ユーザーがフォーム入力の途中で離脱すると当然のことながらコンバージョン率が低下する。サイト内にフォーム設置している担当者には参考になる記事だ。
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楽天が本気でSEOに取り組んだらどうなる?
(リアルSEO)日本最大のECモールと言えば楽天市場だ。しかし失礼かもしれないが、SEOという観点からはお世辞にも“できている”サイトは呼べないだろう。ところがどうやら本気でSEOを施策してくる気配が伺える。
「
472,000,000 件ものインデックスを持つ楽天が、SEOに本気で取り組んだら・・・
」どうなるだろうか。ECショップを運営するウェブ担当者は強敵になるであろう楽天の動きを観察しておいた方がいいかもしれない。ちなみに筆者には楽天のSEOグループで勤務している知人がいるが、本当に本気だそうだ。
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
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Buzzページはインデックスされる
(SEO and Tech Daily)グーグルは、Gmailと統合されたリアルタイムコミュニケーションツールのGoogleバズを2月10日に公開した。日本では“盛り上がっている感”があまりないように思えるが、公開後2日間の投稿数は900万を超えたそうだ。1時間あたり16万のバズやコメントが投稿された計算になる。
バズを投稿するとそれぞれにページが作成される。この個別バズページは検索エンジンにインデックスされる。筆者が確認したところグーグル・ヤフー・Bingともにインデックスしていた。検索キーワードによっては今後バズが検索結果の上位に出てくることがあるかもしれない。
またバズの投稿内のリンクにはnofollow属性が付かないし、headセクションにはnofollow metaタグも記述されていない。そのバズページにリンクが集まれば、優良なバックリンク元ページになることもあるだろう。とは言っても被リンク集めを狙ったスパム的投稿は絶対にやらないようにしてほしい。
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グーグルに学ぶEFO
(Conversion Room Blog)日本語サイトのピックアップでEFOの記事を取り上げた。こちらはグーグルが公式に運営するコンバージョンアップがテーマのブログに公開されたEFOに関する記事になる。LPO コンサルティングブログさんが日本版にアレンジしたエントリをアップしているので具体的な内容はそちらを参照してほしい。
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DMOZ 2.0登場か
(Search Marketing Blog)昔はSEOというとディレクトリ登録だったが、今でもDMOZ(Open Diretory Project)は、Yahoo! DirectoryやBest of the Web以上に検索エンジンにオーソリティが高いとみなされている審査型の登録ディレクトリで、無視はできない。このDMOZが生まれ変わるという噂が広がっているそうだ。今までにも噂はあったのだが、今回は真実味が高く3月末日が公開日とまで言われている。
何が変わるのかまでははっきりしておらず、データの保管方法、アクセス方法、表示方法が完全にガラリと見直されるという推測があるくらいだ。DMOZといえば、エディタ不足で申請しても審査や登録が非常に遅く、場合によっては半年以上かかるというので有名だが、残念ながらこちらの改善はないようだ。
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Bingが嫌うページレベルのスパムとは
(Bing Webmaster Blog)Bingはページレベルとリンクレベルの2タイプにスパムを分類していると前回のこのコーナーでお伝えした。Bingウェブマスター向け公式ブログがそのうちの1つ、ページレベルスパムの詳細を解説した。次のようなウェブページはスパムと判定されるか、もしくはスパムの疑いがあるとしてチェックが入る可能性がある。
- コンテンツ全体の量に対して行き過ぎたキーワードの繰り返し
- 検索数は多いが、サイトのテーマと無関係なキーワードの詰め込み
- ページのなかに読みづらくなるほどキーワードを散りばること
- フッター、alt属性、リンク、titleタグなど、人間があまり見ない場所へのキーワードの詰め込み
- 背景と同じ文字色、極小の文字サイズ、display: noneなどによる隠しテキスト
- スペルミスキーワードの行き過ぎた繰り返し
- サイトのテーマと関係ないキーワードの大量のスペルミスワード
- 有名なサイトのURLのスペルミス
- JavaScriptリダイレクト
- リファラーリダイレクト(※検索結果からアクセスしたときと直接アクセスしたときにユーザーに違うページを見せること)
- 検索エンジンロボットリダイレクト(※検索エンジンのロボットのユーザーエージェントを検知してユーザーとは別のページにリダイレクトすること、クローキング)
上記のような行為はBingだけではなくグーグルにもヤフーにもウェブスパムと判定される確率が高い。決して実行してはいけない。