原爆投下直後の広島で放射性物質を含む「黒い雨」が降った地域について、広島市は指定地域の拡大を今年夏までに国に働きかけて行くことを明らかにしました。
22日に開かれた広島市議会の2月定例会で広島市が明らかにしました。
「黒い雨」の範囲について、国は「大雨地域」のみ被爆者援護の対象としていました。
被爆地域の指定の見直しは科学的、合理的根拠がある場合に限るとしています。
しかし、広島市が行ったアンケート調査では、黒い雨の範囲が2倍以上となるという結果が出ています。
さらに、国の援護対象となっていない「小雨地域」の地点から、黒い雨の影響とみられる放射性物質セシウム137が確認されました。
広島市ではこうした調査結果をふまえ、一定の根拠が得られたとして、遅くとも今年夏までに国に示していくとしています。(2/22 19:04) |