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2010年2月22日 (月)

長崎知事選の感想

昨日は長崎県知事選と町田市長選で民主系候補が敗れました。
当面、民主党への風は完全に止まったように見えます。
小沢幹事長が幹事長ポストに居座り続ける限りは、
おそらく民主党への支持は回復しないでしょう。

天下りはなくならず、郵政民営化は後退し、独立行政法人は再国有化、
子ども手当てや農家の所得補償といったバラマキ的政策のみ実行し、
喧伝していた「予算組み替えによる歳出削減」は絵に描いたモチでした。
また、公務員制度改革法案は自民党政権の頃より後退した内容でした。
これでは「政権交代」というより「政権後退」です。

他方、自民党はいまだに古い体質を引きずっているどころか、
昨年の衆院選で若手議員がバタバタ落選してしまったがゆえに、
議員の高齢化が進んでしまい、「世代交代」ではなく「世代後退」です。
古き良き時代を偲ぶたそがれの政党になりつつあります。
今日も予算委員会に審議拒否で臨むそうです。

民主党の国会運営は大変強引で「おごり」が目につきます。
自公政権時代の強行採決は、最後の手段という色彩がありました。
民主党政権は、けっこうあっさりと気軽に強行採決に訴えます。
そういう意味では自民党の審議拒否戦略はわからなくもありません。

しかし、いまの民主党の体たらくを見ていたら審議拒否で寝るよりも、
起き上がって政策論争で追求していく方がまっとうな気がします。
これでは自民党に対する期待感は高まりません。

長崎県知事選で大仁田厚候補が10万票近くを獲得しました。
元プロレスラーの大仁田氏は参議院議員時代、政策面では影が薄くて、
パフォーマンスだけで目立っていた人でした。
そういう人が10万票を獲得できたのは、知名度のせいだけではなく、
民主党の鳩山政権と小沢幹事長に対して大いに不満だけれども、
自民党再生に期待できない人が多いことを示していると思います。
自民党にも民主党にも期待できない人の受け皿だったと思います。

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