高木マニア堂

何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。

076:国際暗殺団・東京の休日1965

ノンセクション2010年02月22日 09:00 | フォルダ : マニア堂

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<2007年10月=東スポ・プロレス格闘技携帯サイト・プロレスマニア堂より>

 成田空港で外人レスラーの来日取材などを行っていると、瞬く間に警備員に事情聴取を受けることになる。国際空港は国家の玄関口。警備が厳しいのも当然だ。

 だが42年前、日本はまだ警備がヌルかった。何しろ国際暗殺団を名乗るジ・アサシンズ(A&B、または1号&2号)を、いとも簡単に入国させた上、都内で野放しにしていたのだから…。

 本紙縮刷版を開き、昭和40(1965)年、豊登&馬場組の保持するアジアタッグ王座を狙い、海を越えてやってきた暗殺団の華麗なる「東京の休日」を追ってみたい。

 暗殺団は9月22日の17時、ザ・ブッチャー、カール・カールソン、バイキング・ハンセンとともにJAL865便にて来日。オレンジ色の覆面を被った暗殺団は我が物顔で空港ロビーを歩き「アジアタッグはもらった」と豪語。外人係のミスター・モトに連れられ、宿泊先のホテル・ニューオータニへと姿を消した。

 翌23日、午前11時に目を覚ました暗殺団はポロシャツ姿に漆黒の覆面を被り、モトの案内で外人勢一行と明治神宮を参拝「日本に来た以上、純日本的なところが一番いい」と暗殺団らしからぬセリフを吐く。この日はちょうど彼岸の中日とあって境内はかなりの混雑ぶり。たちまちファンに囲まれた暗殺団はサイン攻めにも快く応対していたとある。

 モトから「これを飲むとケガしない」と説明された暗殺団は神妙な表情で“ご神水”を口にする。そして、お宮参りする赤ちゃんを見つけると「オオ、カワイイ」と赤ちゃんを抱き上げて撫でてあやす

 本殿に立った暗殺団一行は最敬礼して両手を合わせて参拝。ブッチャーが持っている小銭のすべてを賽銭箱にブチ込むという太っ腹ぶりを見せると、ハンセンは1000円札を投げ込む大奮発ぶりだ。

 明治神宮を後にした暗殺団一行は、完成間もない国立競技場を見物すると「うーん、これは凄い競技場だ」と感激。
 
 その場で座談会を開始した暗殺団は「馬場も豊登も皆殺しだ」「アジアタッグを奪い、日本を支配下に置く」と宣言した。

 座談会を終えた暗殺団一行は、タクシーを手配しようとする本紙記者を制すと
「NO! トレーニングのためホテルまで走って帰る」(カールソン)と言い放ちランニング開始。暗殺団一行は神宮外苑から紀尾井町のホテルまで走って帰ったのだった。

「国際暗殺団」を名乗りつつ、悪いことなど何1つ、しちゃいない。これじゃ警察も逮捕には踏み切れない。それどころかスポーツマンの鑑だよ!


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高木圭介のプロフィル 昭和44(1969)年6月4日、神奈川県川崎市生まれ。かつてジャイアント馬場さんも暮らした新丸子の街
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