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【格闘技】

中村 吉田超えで恩返し 4・25 師匠引退試合に名乗り

2010年2月22日 紙面から

おでん屋をプロデュースした中村=東京・西五反田の中村屋で

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 吉田さんの最後の相手はオレしかいない−。吉田道場の中村和裕(31)が21日、吉田秀彦引退興行(4月25日、日本武道館)でプロ格闘技人生にピリオドを打つ吉田秀彦(40)の対戦相手に名乗り、改めて世紀の同門対決を熱望した。

 吉田の引退興行の開催発表から13日。会見で吉田の引退試合の相手を志願した気持ちは今も変わっていなかった。それどころか「吉田さんを超えるチャンスはここしかない」と、吉田戦に対する熱い気持ちを口にした。

 吉田道場の最初の入門者が中村だった。以来、ともにプロの世界で戦いながら師匠でもある吉田の背中を追い続けた。だが「吉田さんは柔道から総合の道をつくってくれたパイオニア。まだ吉田さんを追い越していない」。柔道でも頂点を極め、総合でもトップ戦線を走る吉田を超えることができなかった。だからこそ、自ら吉田戦を志願。戦って吉田の“すごさ”を体感したかった。

 吉田の対戦相手には外国人を含めて引退試合にふさわしい相手が検討されている。しかし、いまだに決まっていない状況。吉田も中村との対戦には「同門対決でもいい」と、前向きな姿勢を示しているだけに、このまま相手が決まらなければ、同門対決になる可能性は決してゼロではない。 (石川晴信)

 

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