北九州市小倉南区などのマンションの部屋や路上で、女性6人に性的暴行を加えるなどしたとして、強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた同区日の出町1、無職、今井英生被告(29)に対し、福岡地裁小倉支部は5日、懲役18年(求刑・懲役25年)を言い渡した。重富朗裁判長は「ビデオカメラで撮影して被害申告を抑制するなど極めて卑劣で計画的。常習性も明らか」と指弾した。
判決によると、今井被告は08年5~11月の深夜から早朝、マンションの無施錠の玄関などから侵入。当時18~21歳の女性に対し、包丁やスタンガンで脅して性的暴行を加えたり、4人から現金や指輪など(計約20万円相当)を奪うなどした。
今井被告側は「被害者の訴えを聞き入れ、強姦行為を中止したケースもある」などと一部否認したが、判決は「罪と正面から素直に向き合い、反省を深めようとする姿勢が乏しい」と指摘した。【佐野優】
毎日新聞 2010年2月5日 13時24分