効果持続の睡眠薬検出 鳥取不審死の3人から鳥取県の連続不審死で、死亡した電器店経営円山秀樹さん=当時(57)=ら3人から検出された複数の睡眠導入剤に、トリアゾラム(商品名ハルシオン)のほか、より効果が持続するフルニトラゼパムも含まれていたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。 円山さんへの強盗殺人容疑で逮捕された元スナック従業員上田美由紀容疑者(36)はハルシオンを持っていたとされ、鳥取署捜査本部はフルニトラゼパムを入手した形跡がないか調べている。 死亡の3人からは風邪薬の成分も検出されている。専門家によると、複数の薬剤を同時に服用すると短時間に意識がもうろうとすることがある。 捜査関係者によると、フルニトラゼパムは「ロヒプノール」などの商品名で知られ、効果が6~8時間程度持続する「中時間作用型」。ハルシオンは即効性の高い「超短期型」に分類される。 上田容疑者は大量のハルシオンを持ち歩き、風邪をひいた近所の人らに「よく効くから」と配っていた姿が目撃されている。遺族によると、円山さんも事件当時風邪の症状を訴えていた。 これらの薬剤は通常錠剤だが、捜査関係者は「粉末にすればより効き目は早く出る」としている。 【共同通信】
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