[Di]ラスク書簡-アメリカが「竹島は日本領」と韓国に回答した文章

トップページ> 社会 , 2006年05月28日


ラスク書簡(1)

Enjoy Koreaのoppekepe7氏が国会図書館の憲政資料室で、いわゆる「ラスク書簡」の原文画像を手に入れたとのこと。それがアップロードされていたので、紹介です。

そもそもラスク書簡とは何かというと、簡単にいえば1951年に韓国がアメリカに「竹島の権利を日本が敗戦と同時に放棄したって認めてよ」という書簡を送った返答として、当時国務次官補であったラスク氏が韓国側におくった書簡。それには、簡単にいえば「無理」と書いてあった訳です。

とりあえず、全部見ていきましょう。

このラスク書簡というのは、もともとは1994年に塚本孝氏が論文にてその存在を発表したものだそうですが、今回oppekepe7氏が昨年から探していたその元本をついに発見したという話のようです。

まず、韓国側が米国側に、こんな要求をします。

韓国からアメリカへ

大韓民国政府は、第二条a項の「放棄する」という語を、「朝鮮ならびに済州島、巨文鳥、欝陸島、ドク島およびパラン島を含む日本による朝鮮の併合前に朝鮮の一郡であった島々に対するすべての権利、権原および請求権を、一九四五年八月九日に放棄したことを確認する」と置き換えるよう要望する。

この「第二条a項」というのは、ポツダム宣言の当該部分のことであるわけですが、それについて、「日本は竹島の権利だって放棄したんだよな?」と行っているわけです。

ちなみに、この時点で既におかしなところがあるという話もあって、それはこのヤン韓国大使とエモンズ北東アジア課朝鮮担当官による会談や書簡から解ることというページに非常に詳しく書いてあります。一部を引用すれば、

1951年における韓国政府の主張には3つのポイントがあります。
1 、ポツダム宣言受諾で日本は竹島を放棄(法実行)した、
2.、SF条約で、その実行を確認する、
3、 GHQではなく、米国国務長官への要求だったこと

まず、1のポイントについて考えてみます。
ポツダム宣言受諾により拘束されるのは、
日本と連合国のみであり、受諾時に存在しない韓国の意志は関係ありません。

当然、その宣言の解釈も当事国である連合国と日本のみが可能。
即ち、日本の放棄領土に関して、韓国には何ら権利も権限も有せず、
日本と連合国の判断に委ねていることを自ら表明しているに他なりません。

次に2のポイントについて考えてみます。
連合国ではアメリカだけが韓国をSF条約の署名国にしようと強力にpushした。
(戦勝国ではなく、当時ボロボロだった韓国の国際的な威信を高めるという意図だったが)
しかし、イギリスからの、韓国は交戦国ではないとの当然の猛反発をくらい、1951年7月9日のラスク・梁裕燦韓国大使会談で署名国になれないと最終通告された上での書簡だったこと。
即ち、「放棄領土の確認行為」の国際法主体が日本と連合国にしかないことを表明しているにすぎません。


次に3のポイントについて考えてみます。
この領土に関する要求を連合国最高司令官ではなく米国国務長官にしているのは何故でしょうか?
竹島の領域権原を「国際法上の合法機関」であるGHQが有するのであれば、要求先はGHQ・連合国最高司令官のはずです。
即ち、当時の韓国政府は、「GHQには竹島に関する領域決定権はない」ということを認識をしていた、、、ということです。

ということです。ただ、この話はちょっとおいておきましょう。今回重要なのは、アメリカがこれについてどういう回答をしたか?ということですので。

それについての、アメリカのラスク国務次官補の回答がこれ。

ラスク書簡1

ラスク書簡(2)

草案第2条(a)を日本が「朝鮮並びに済州島、巨文島、鬱陵島、ドク島及びパラン島を含む日本による朝鮮の併合前に朝鮮の一部であった島々に対するすべての権利、権原及び請求権を、1945年8月9日に放棄したことを確認する」と改訂するという韓国政府の要望に関しては、合衆国政府は、遺憾ながら当該提案にかかる修正に賛同することができません。

合衆国政府は、1945年8月9日の日本によるポツダム宣言受諾が同宣言で取り扱われた地域に対する日本の正式ないし最終的な主権放棄を構成するという理論を条約がとるべきだとは思いません。

ドク島、又は竹島ないしリアンクール岩として知られる島に関しては、この通 常無人島である岩島は、我々の情報によれば朝鮮の一部として取り扱われたことが決してなく、1905年頃から日本の島根県隠岐支庁の管轄下にあります。この島は、かつて朝鮮によって領土主張がなされたとは思われません。

この文章については、画像から判字することができますが、確かに上のように記載されていることが確認できます。

どうも、Naverにおいては、この記事は韓国側から見れないようになっているとか...管理人もずいぶん粗末な方なのでしょうか。

この文章の登場で、竹島の帰属問題が大いに進展することを望んでいます。

投稿者 admin : 2006年05月28日 20:46

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