「勝負服！」の効用と高揚
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お正月休みも、とっくに終わり、元日から２週間が経ちました。
本年も残すところ、あと３５０日余りとなりました。（←ベタなネタ） みなさん、お元気ですか？ 何だか最近、疲れ気味〜とか、仕事に自信ない〜とか、ありませんか？
ある心理学の本を読んでいたら（立ち読みなので書名は忘れた）、自分の体の周囲に１０センチほどの厚さの「見えない壁」があり、それに護られているのだと想像すると、些細なことで動揺することがないと書かれてあった。
効果の程は保証できないが、試してみる価値はあると思う。
この話を読んで、僕は反射的に「着ぐるみ」を思い出した。
僕は以前、本当に、真面目に、着ぐるみを着ることを仕事にしていた時期があったのだけど、着ぐるみは着慣れてくると、思いの外、楽である。 なんでかって言うと、こちらの表情を読まれることがないからだ。 相手の情報は読み取れる。こちらの情報は読まれない。凄いでしょ？！ そうは言っても、ほとんどの人は、滅多に着ぐるみなんて着ないからね。
俗に「勝負服」なる言葉がある。
皆さんも、落ち込んでいるときや健康状態がすぐれないときでも、仕立てのいいスーツや顔映えのするネクタイを締めることで元気が出てきたという経験をお持ちではありませんか。 見えない壁をイメージするのも良いけど、着ぐるみの代わりにお気に入りの「勝負服」を着て元気を出そうじゃないか！
僕は、この「服装が人間の心理に与える効果」をもっと活用していいんじゃないかなって思っている。
勝間和代氏は著書『起きていることはすべて正しい 運を戦略的につかむ勝間式４つのステップ』（ダイヤモンド社）の中で「アサーティブな振る舞いを身につけろ」と言っている。
アサーティブとは、あまり聞き慣れない言葉かもしれないので、念のため引用すると、
「自信があり、説得力のある人柄の印象をもっていること、または示すこと」（P302）であり、 勝間氏によると、アサーティブの反対は、「消極的すぎる」あるいは「攻撃的すぎる」振る舞いのことらしいです。 確かに、自信なさげなのもまずいけど、「攻撃的すぎる」のも、まずいよね。
もし、何をするにつけてもうまくいかない、自信がないという方がいたら、一番仕立ての良い（＝高価に見える）清潔な服を着て、良い姿勢を保ち、堂々と振る舞うというのも一つのやり方だと思う。
以前、新幹線のグリーン車で、親戚の税理士にばったり会ったことがあった。
休日なのにもかかわらず、彼はこれから仕事らしく、黒い細身のダブルブレステッドのトレンチコートに、黒のストライプスーツ、白シャツに真紅のネクタイと言う見事なほどに気合いの入ったパワースタイルだった。 対する僕は、自費出張（教師の研修会）で福島に行く途中だったとは言え、パソコンで『ALWAYS 三丁目の夕日』のＤＶＤを見てボロボロ泣いているのであった。およそ好対照であるな〜。
中学校の教師である僕が、近々、縁あって、県内のとある高等学校で、現代文の授業をさせてもらえる機会を得た。
明日は、その高校に事前の打ち合わせと授業参観をしに行って来る。 さて、何を着て行ったもんだか…。 |