【シンガポール=塚本和人】ニュージーランドのマカリー外相は、南極海での日本の調査捕鯨について、外交的な協議で解決できなかった場合には、オーストラリアと同様に国際司法裁判所(ICJ)への提訴も検討することを明らかにした。ニュージーランド・ヘラルド紙(電子版)が22日伝えた。
ただ、マカリー氏は「捕鯨問題についての考え方は豪州と同じだが、簡単な決定ではない」とも述べ、実際の提訴にあたっては慎重に判断する姿勢を示した。
オーストラリアのスミス外相は21日、岡田克也外相との会談後の会見で、日本の調査捕鯨の段階的廃止を国際捕鯨委員会(IWC)に提案し、合意できない場合は「国際司法裁判所に持ち込む」と明言した。