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2010/02/22 12:02 KST
安重根平和精神を実践、韓日で徒歩巡礼中の寺下さん


【釜山22日聯合ニュース】「本当の友好関係は真の信頼関係から出発すると考えています。自分の足で韓国と日本をつなげます」――。

 独立運動家・安重根(アン・ジュングン)の殉国100年を迎え、安重根を追悼し、殉国記念式に出席するため、日本から韓国まで2500キロメートルにおよぶ道のりを徒歩で巡礼している寺下武さん(57)が、22日に釜山に到着して述べた感想だ。

 寺下さんは安重根の平和に対する意思を実践しようと、日本から韓国への徒歩巡礼を決心した。巡礼は昨年12月25日、安重根が書き残した「為国献身軍人本分」の書が保管されている宮城県の大林寺から始まった。その後、長野や広島、四国地方など12県の1800キロメートルを58日間歩いた。釜山到着後も休まず徒歩巡礼を続け、釜山からソウルまでの670キロメートル余りを来月24日を目標に歩く。

釜山に到着した寺下武さん=22日、釜山(聯合ニュース)

 釜山港に降り立った寺下さんは、58日間で1800キロメートルを歩いたことについて、本当の国際化は最も近い国と友好関係を築くことが大切だと判断したためだと説明。安重根の殉国100年を追悼し、世界平和を願う意味と、韓国と日本を自分の足でつなげるため、徒歩巡礼を始めたと話した。

 寺下さんは釜山で、民主公園と白山記念館を見学する。また、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の舞台の1つだった晋州城、5・18民主化運動(1980年)が起こった光州などを回り、忠清南道の牙山、天安を経て、来月24日にソウルの安重根義士記念館に到着する。

 ソウルでは、西大門刑務所や韓国挺身隊問題対策協議会を訪問し、来月26日に開かれる安重根の殉国100年記念式に出席する予定だ。

 寺下さんは1952年、大阪生まれ。20歳のころから韓国に関する書籍に接したり、日本生活協同組合で平和運動を行うなかで、朝鮮半島の痛ましい歴史的現実を知ったという。日本生活協同組合と交流のある韓国iCOOP生協の組合員は、安重根の平和精神の共有と寺下さん応援のため、韓国内での徒歩巡礼に同行する。

japanese@yna.co.kr