文書番号: 967715 - 最終更新日: 2009年8月12日 - リビジョン: 4.0 Windows の自動実行機能を無効にする方法目次概要
この資料で説明する更新プログラムは、自動実行機能の無効化の問題を修正します。これらの更新プログラムを適用しないと、ネットワーク ドライブの自動実行を無効にすることができません。また、以前に説明されていた手順に従った場合であっても、自動実行のショートカット メニューおよびダブルクリック機能が無効になりません。この問題は、この資料で説明する更新プログラムによって修正されています。更新プログラムは、Windows Update および自動更新の配布チャネルによって以下のシステムに配布されます。
詳細
使用している Windows のバージョンに応じて、自動実行機能を適切に無効にするためにインストールする必要があるさまざまな更新プログラムが存在します。
自動実行 (Autorun) の目的自動実行の主な目的は、コンピューターでユーザーが開始するハードウェア アクションに対してソフトウェアを応答させることです。自動実行には以下の機能があります。
自動実行および自動再生の既定の動作Windows XP ベース システムでの自動再生の既定の動作ユーザーがドライブにメディアを挿入すると、すぐにドライブから自動再生が始まります。そのため、プログラムのセットアップ ファイルとオーディオ メディアの音楽はすぐに始まります。Windows XP SP2 の前では、(CD ドライブを除く) フロッピー ディスク ドライブなどのリムーバブル ドライブとネットワーク ドライブでの自動再生は既定で無効になっていました。Windows XP SP2 より、自動再生はリムーバブル ドライブに対して有効になりました。これには、ZIP ドライブや一部の USB 大容量記憶装置デバイスが含まれます。設定を有効にして自動再生を無効にすると (このための手順はこの資料に記載されています)、CD ドライブに対して、リムーバブル メディア ドライブに対して、すべてのドライブに対して自動再生を無効にすることができます。注: この設定は、コンピューターの構成フォルダーとユーザーの構成フォルダーの両方に表示されます。設定が競合する場合、ユーザーの構成の設定よりもコンピューターの構成の設定が優先されます。 自動実行の既定の動作Autorun コマンドは、通常、Autorun.inf ファイルに保存されています。これらのコマンドにより、アプリケーションを起動したり、インストール プログラムを起動したり、その他のルーチンを起動したりすることができます。Windows Vista よりも前のバージョンの Windows では、Autorun コマンドが含まれるメディアが挿入されると、システムはユーザーの操作を要求することなくプログラムを自動的に実行します。ユーザーの判断や同意なくコードが実行される場合があるため、セキュリティ上の問題からユーザーはこの機能を無効にすることができます。この資料に記載されている構成設定により、管理者は、Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003、Windows Vista、および Windows Server 2008 システムを実行するシステムのすべての自動実行機能を選択的にまたは完全に無効にすることができます。Windows Vista および Windows Server 2008 の既定の動作では、Autorun コマンドを実行するかどうかをユーザーに問い合わせます。これらの設定に対する変更は、この資料で後述します。管理者は、Autorun コマンドを完全に無効にしたり、Autorun コマンドを自動的に実行する Windows Vista よりも前の動作に戻すことができます。自動実行機能を無効にするように機能が構成されている場合、またはポリシーが構成されていない場合、Windows Vista および Windows Server 2008 は引き続き Autorun コマンドを実行するかどうかをユーザーに問い合わせます。 自動実行機能を無効にするための必要条件自動実行機能を無効にするには、次の更新プログラムをインストールする必要があります。
Windows Server 2008 または Windows Vista でグループ ポリシー設定を使用してすべての自動実行機能を無効にする方法次のいずれかの操作を行います。方法 1
Windows Server 2003、Windows XP Professional、および Windows 2000 でグループ ポリシー設定を使用してすべての自動実行機能を無効にする方法
Windows XP Home Edition およびその他のオペレーティング システムですべての自動実行機能を無効にする方法Windows Server 2008 または Windows Vista重要: このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの変更方法が記載されています。レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを変更する際には十分に注意してください。万一に備えて、編集の前にレジストリをバックアップしてください。問題が発生した場合でも、レジストリを復元できます。レジストリのバックアップ方法および復元方法の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。322756
(http://support.microsoft.com/kb/322756/
)
Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法 Gpedit.msc が含まれないオペレーティング システムの場合は、次の手順に従います。
特定の自動実行機能を選択して無効にする方法特定の自動実行機能を選択して無効にするには、以下のレジストリ キー サブキーのいずれかで NoDriveTypeAutoRun エントリを変更する必要があります。HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer\ HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\ 次の表は、NoDriveTypeAutoRun レジストリ エントリの設定を示しています。 元に戻す
複数のドライブの自動実行を無効にする場合は、0x10 値に、対応する 16 進数値を追加する必要があります。たとえば、リムーバブル ドライブとネットワーク ドライブの自動実行を無効にする場合は、0x4 と 0x10 を追加して (2 つの 16 進数値の数学的加算)、使用する値を決定する必要があります。0x4 + 0x10 = 0x14 です。したがって、この例では、NoDriveTypeAutoRun エントリの値を 0x14 に設定します。 Windows ベースのオペレーティング システムの種類に応じて、NoDriveTypeAutoRun レジストリ エントリの既定値は異なります。次の表は、これらの既定値の一覧です。 元に戻す
最新の更新プログラムの動作を制御するために使用されるレジストリ エントリWindows XP および Windows Server 2003 用の最新の更新プログラムのすべての修正プログラムは、次のサブキーの HonorAutorunSetting レジストリ エントリに含まれています。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer\ レジストリの値元に戻す
注: Windows Server 2003 および Windows XP では、この更新プログラムのすべての変更は HonorAutorunSetting レジストリ エントリによって制御されています。このため、必要に応じて以前の構成に戻すことができます。このエントリは、Windows 2000、Windows Vista、または Windows Server 2008 のユーザーには有効ではありません。 更新プログラム 967715 をインストールすると、HonorAutorunSetting レジストリ キーは HKEY_LOCAL_MACHINE レジストリ ハイブのみに作成されます。レジストリ キーの既定値は 0x1 です。この値は、最新の更新プログラムにある機能を有効にします。最新の更新プログラムをインストールする前、このレジストリ キーはシステムに存在しません。レジストリ キーを 0 に手動で設定することで、パッケージ インストール前の自動実行の動作にすることができます。このためには、次の手順 6. で 1 の代わりに 0 を入力して、レジストリ キーを手動で設定します。HonorAutorunSetting は、HonorAutorunSetting エントリが HKEY_CURRENT_USER レジストリ ハイブで構成されている場合であっても、常に HKEY_LOCAL_MACHINE レジストリ ハイブから読み取られます。 HonorAutorunSetting レジストリ キーを手動で設定する方法Windows Server 2003 および Windows XP
共有で Autorun.inf ファイルが作成されないようにする方法自動実行機能が呼び出されないようにしたり、マッピングされているネットワーク ドライブに対してプログラムで Autoun.inf ファイルが書き込まれないようにしたりするには、次の手順を実行します。
USB 記憶装置に接続できないようにする方法次のサポート技術情報の記事には、USB 記憶装置に接続できないようにする 2 つの方法が記載されています。823732
(http://support.microsoft.com/kb/823732/
)
USB 記憶装置を使用できないようにする方法
注: これらの手順のいずれかを導入したシステムでは、USB 記憶装置は機能しなくなります。
よく寄せられる質問この更新プログラムにより、現在の自動実行の設定が変更されますか。 いいえ。この更新プログラムは、システムの現在の自動実行の設定を変更しません。その代わりに、この更新プログラムより、ユーザーは正しく自動実行の設定を強制することができます。 この更新プログラムがインストールされた後、ユーザーの操作には変更がありますか。 更新プログラム 967715 をインストールした後、ネットワーク ドライブの自動実行機能が機能しなくなる場合があります。これは、既定により、ネットワーク ドライブの自動実行がレジストリで無効に設定されているためです。更新プログラムをインストールした後、ネットワーク ドライブの自動実行を無効にするように既に設定されているレジストリ キーが正しく適用されます。これが、更新プログラムがインストールされた後に変更される唯一の機能です。ユーザーが更新プログラムのインストール前に他のドライブの自動実行を無効にした場合、更新プログラムのインストール後、ダブルクリックとショートカット メニューの動作が変化している場合があります。 これは、マイクロソフトがセキュリティ更新プログラムを発行する必要があるセキュリティ上の脆弱性ですか。 いいえ。自動実行機能の無効化はオプションの構成で、導入の決定はユーザーしだいです。更新プログラム 967715 は、自動実行機能の問題のみを解決します。 更新プログラム 953252 を探していたときに、更新プログラム 967715 にリダイレクトされる理由は何ですか。 更新プログラム 953252 と更新プログラム 967715 は同じ更新を行います。これらの配信チャネルのみが異なります。更新プログラム 953252 はダウンロード センターのみでリリースされていますが、更新プログラム 967715 は Windows Update、自動更新、およびダウンロード センターでリリースされています。同じ情報の重複を避けるため、ユーザーは、これらの更新プログラムに関する最新情報がすべて含まれる更新プログラム 967715 にリダイレクトされます。 更新プログラム 950582 または更新プログラム 953252 がコンピューターにインストールされている場合、更新プログラム 967715 が再提供されることはありますか。 いいえ。更新プログラム 967715 は、更新プログラム 953252 としてリリースされた同じ更新プログラムですが、更新プログラム 950582 の下でパッケージ化されています。 したがって、[プログラムの追加と削除] で更新プログラム 950582 または更新プログラム 953252 がインストール済みであると表示されている場合、更新プログラム 967715 は不要で、Windows Update や自動更新により提供されることはありません。 これらの更新プログラムは自動実行機能を無効にしますか。 いいえ。提供されている更新プログラムは、自動実行機能を無効にするレジストリ キー値を適切に考慮します。これらの更新プログラムは、レジストリ キーの値を変更せず、またこれらの更新プログラムがインストールされる前に既に設定されていた値を引き続き考慮します。ユーザーがこれらの更新プログラムをインストールする前にレジストリ値が設定されていなかった場合、自動実行機能を無効にするには、レジストリ キーの設定を適切に設定する必要があります。 Windows Vista および Windows Server 2008 用の更新プログラムはどこにありますか。 Windows Vista および Windows Server 2008 用の更新プログラムは、セキュリティ更新プログラム 950582 内の複数のセキュリティ更新プログラムと一緒にリリースされました (セキュリティ情報 MS08-038)。自動実行を無効にするレジストリ キーの設定を利用するには、Windows Vista または Windows Server 2008 ベースのシステムを実行しているユーザーは、セキュリティ更新プログラム 950582 をインストールする必要があります。 このセキュリティ更新プログラムに関する既知の問題
ファイル情報このソフトウェア更新プログラムの英語 (米国) 版では、次の表に示す各属性を持つファイル群がインストールされます。これらのファイルの日付と時刻は世界協定時刻 (UTC) で表示されます。各ファイルの日付および時刻は、ローカル タイムおよび現在の夏時間 (DST) バイアスでローカル コンピューターに表示されます。さらに、ファイルに対して特定の操作を実行すると、日時が変更される場合があります。
Windows 2000 のファイル情報サポートされているすべてのエディションの Microsoft Windows 2000 Service Pack 4元に戻す
Windows XP および Windows Server 2003 のファイル情報
サポートされているすべてのバージョンの Windows XP (x86 ベース)元に戻す
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2003 および Windows XP Professional x64 Edition (x64 ベース)元に戻す
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2003 (x86 ベース)元に戻す
サポートされているすべてのバージョンの Windows Server 2003 (IA-64 ベース)元に戻す
この資料は以下の製品について記述したものです。
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