素晴らしきかなOS/2 for IBM OS/2Warp and eComStation - Welcome to Sassy's Homepage - since April 22, 2000 |
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「素晴らしきかなOS/2」の世界にようこそ Welcome to Sassy's Homepage... IBM OS/2とeComStationについてまとめている個人サイトです。
2009.12/1 より 人目です。 【2009.12/17 1:05メモ】今年 OS/2 界隈を去っていった著名開発者たち。Lucida・PM Downloader・PMVNC 開発者として知られる Eugene Romanenko 氏、DANIS506 driver のDaniela Engert 女史 、 【2010.2/10メモ】祝 QT 4.5.1 for OS/2 リリース。スクリーンショットにありますように、SMPlayer 0.6.8 beta3 もきちんと日本語表示が可能です。アメブロの方はもうちょっとお待ち下さい。 |
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eComStation 2.0 DBCS についての Blog
果てしなく開くウィンドウに?たくさんのセキュリティホールに?バナー広告が五月蝿くて?
OS/2 版開発者求ム!Firefox 3.5 |
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OS/2 EventAug. 6-8, 2010Warpstock 2010 at Waterloo, Ontario, Canada May 14-16, 2010Warpstock Europe 2010 at Trier, Germany Nov. 13-15, 2009Warpstock Europe 2009 at Stralsund, Germany Oct. 30-31, 2009Developers Workshop 2009 v2at Biel/Bienne, Switzerland Sep. 18-20, 2009Czech Warpstock 2009 at Rana, Czech Republic Aug. 7-9, 2009Warpstock 2009 at Albuquerque, New Mexico, USA Jun. 6-7, 2009Developers Workshop 2009at Biel/Bienne, Switzerland
eComStationに関する情報 提供元Serenity Systems International製品アナウンスeComStation 1.2アナウンスPDFeComStation 2.0BetaアナウンスPDF サポートサイトeComStation.comeComStation.ru eComStation.de eComStationスクリーンショット集eComStation Screenshot Gallery中文版eComStation 1.2beta 中文版eComStation 2.0RC7a International Resellers for eCSMensys
eComStation RevieweComStation Preview - It's About TimeeComStation 1.0, the Release Candidate eComStation 1.1 - Gold Baby! eComStation 1.1, the Install eComStation 1.2 - the upgrade eComStation 1.2 - A first look
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●eComStationとは何ですか?IBM から OS/2 のライセンスを受け,Serenity Systems主導のもとOS/2コミュニティの手により独自の拡張を施しパッケージングされているものが,OS/2 の新しい提案といえる eComStation です。Warp Doctor にある Bob St. John 氏へのインタビュー記事によれば,(Stardock が 1999年9月末に交渉を断念した)直後に e-business Operating Systems Solutions のボスに就任した IBM の John Soyring と Serenity Systems が交渉して,eComStation プロジェクトが誕生したのは 2000年春,まだこの当時 IBM は WarpServer for eBusiness (V5) ベースのクライアント(後の Warp4 コンビニエンスパッケージ)を発表していませんでした(eComStation - wikipedia 日本語版で「2000 年に Warp 4 の OEMライセンスを受ける」となっていますが,Stardock が Warp4 + FixPaks 6 ベースを拡張しようとしたのとは異なり,Serenity Systems が当初想定していたクライアントは WarpServer for eBusiness ベースで,当時の Warp4 で利用できなかった JFS と SMP 機能も含まれているものだったそうです)。
そして Warp4 コンビニエンスパッケージ1(Warp4.51)をベースにした eComStation 1.0 に続き,2003年春にはコンビニエンスパッケージ2(Warp4.52)をベースに若干の拡張を施したeComStation 1.1がリリースされました。そして2004年8月には Warp4.52 に FixPak4 を適用した OS/2 をベースにした eComStation 1.2 が出荷されており,現在はメディアリフレッシュ版eComStation 1.2Rが英語・ドイツ語・イタリア語・ロシア語(開発は eCo Software による v1.2.5)・繁体字中国語版(βリリース)として,それからオランダ語版 eComStation 1.2 が提供されています。以前は先行予約として日本語版が注文できるようにされていたこともありましたが,現在は英語版 1.2 のライセンスを購入すれば,他の言語にローカライズされた eComStation 1.2 が ecomstation.com (要認証)から自由にダウンロードできます。 なお eComStation 1.2 のライセンスには, IBM が提供する IBM Convenience Package FixPak 4 や Device Driver Fixpak 3 以外に次のものも含まれています。
ただし ftp.ecomstation.com (要認証)で配布されている eComStation 2.0 RC7 日本語版や RC7a 中国語版については,eComStation 1.2 英語版のライセンスキーがあればインストールできます。
この記事を書いている 2010 年 1 月現在,eComStation 2.0 RC7 が最新版となっています。2008 年の Roadmap では RC7 がリリースされた後一月足らずのうちに,eComStation 2.0 英語版が正式リリースされる予定でした。しかし 2GB を超える物理メモリを積んだコンピュータや SATA 512GB を超えるハードディスクに eComstation 2.0 がインストールできない(注記あり)等の対応に追われ,2010 年 1 月 1 日 0300JST 現在 eComstation Bugtracker の進捗状況(要認証)は 52 % に留まっています。
eComStation 1.2 R をベースに拡張されている eComStation 2.0 では, JFS ボリュームへ直接 OS をインストール(Bootable JFS )が可能になっています。JFSはデータベースのジャーナリング技法を用いて素早くファイルシステムを復旧できることで知られています。また Warp 4 以前では長らく使われてきた HPFS(ハイ・パフォーマンス・ファイル・システム) にはキャッシュが 2 MB までという制限がありましたが,JFS(ジャーナル・ファイル・システム) に移行することで物理メモリの 1/4 (最大 1GB)までをキャッシュに割り当てることができるため,eComStation システムのパフォーマンスの向上に資すること(Bootable JFS file system for eComStation)が期待されています。それから HT テクノロジ対応のマルチコアなCPU に最適化されたAdvanced Configuration and Power Interface サポートも提供されています。その他 eComStation 2.0 RC7 で変更された点を以下に列挙します。
eComStation 2.0 RC7 がインストール時にデフォルトで利用する Display Driver は SciTech SNAP から Panorama VESA に変更されましたが,インストールの最後の Post Installation Tasks でドライバを変更することが可能です。 【この項,2010.1/1改定】 ●うちのパーソナルコンピュータに OS/2(eComStation) はインストールできますか?IBMで公式に OS/2 が動作確認済みされていた機種(たとえばNetVista M42 Slim,ThinkPad T23やThinkPad T43など)ではもちろんのこと、(Pentium4 搭載機は Warp4.0 サポート対象にならなかった)類似型番でも eComStation 1.2 ならインストールは可能です。
そのため OS/2 コンビニエンスパッケージが動作するかどうかをチェックするOS/2 PCM Compatibility Program V4.91(2004 年 8 月 12 日)が IBM より提供されていました。そのドキュメントによりますと、 OS/2 Warp 4.5x クライアントの最小構成は となっていました。 また2005年秋にはeComStation 1.2ベースのLive CD(スラッシュドット ジャパン | eComStation Demo CDリリースもどうぞ)も提供されています(MANUAL.TXT には version 2.0 of the eComStation demo CD とありますが、最終更新日は 2005 年 10 月 12 日のままです)。eComStation 1.2 で推奨されるシステム要件は次のとおりです: しかしながら OS/2 システム自体が古いアーキテクチャに基づいているため、またサポートされているデバイスドライバの数が限られているため、最新のシステムで動かすにはいろいろ制約があります。そのため、この現状を改善すべく開発が進められているのが eComStation 2.0 です。最新の RC7 では USB CD-ROM ドライブ経由で eComStation 2.0 がインストールできるようになりましたが、以前からもトリッキーな方法ですが Howto Boot OS/2 - eCs from USB Mass Storage Devices (MSD)などが編み出されていました。 2009.12/8補足:eComStation Bugtracker 0002712 によりますと、「Intel Core2 duo で物理メモリ 4GB を搭載した HP Pavilion Dv6には eComStation 2.0 RC7 がインストールできない」という報告があがっています。現状 SATA compatible モードをもたない環境にはインストールできない、とのことです。 一方、仮想環境上に OS/2 をインストールする方法にはいくつかパッケージがあります。Virtual Box、Windows Virtual PC(出自は Connectix Virtual PC)、Parallels Desktop 4 for Windows & Linux(Parallels Desktop 5 for Mac)などが知られています。仮想環境へのインストール記事は多いのですべては紹介できませんが、「VirtualPCのおへや」に OS/2 Warp 4.0 インストール手順のスクリーンショットがあります。またOS2.jp フォーラム「virtualPC2004でのゲスト os(os/2 warp v4)」やOS2.jp ニュース : VirtualBox 2.0のコメントなども参考になると思います。個人的には非ネイティブの環境にはまだ興味がないのでこのくらいで(^^;
ところで最新の eComStation 2.0 にしても、IBM OS/2 ソースコードが抱えているバグや仕様上の制限事項をそのまま継承しています。たとえば eComStation Bugtracker 2345によると,現行の os2dasd.dmd (build level 14.104) では geometry limitation が 512 GB から 2TB に変更されていますが,ブートボリュームとしては 512GB までしか利用できない仕様が存在するそうです。そのため Windows をセットアップした環境に追加する手法をとった場合、インストール可能なハードディスクサイズは 512GB までとなるらしい。 【12/20 16:40追記】問題を明確にするために書いておきますが、512GB までの制限が os2dasd.dmd に必ずしもあるわけではないとのこと。パラメータの選択によって 2TB までのディスクを扱うことは条件付きで可能です。そこで OS/2 のデザインをそのままに既存の技術を使って新たに構築しなおそうという試み Project Voyager (OS/2を新しくするVoyagerプロジェクト - スラッシュドット)が始まっています。アイデアの発端はマイクロカーネルアーキテクチャに移行させるべく進められた未完のプロジェクト OS/2 Warp Power PC Edition に遡るそうで、それから現行の OS/2 デスクトップに必要な仕組みをハックして調べることが始まりました(【タレコミメモ】「The Design of Voyager」バージョン0.1リリース - masakunの日記)。とはいえVoyager - Nikiwiki - を見る限り、まだベースとなる技術の仕様すら決まっておりませんが・・・ 【2009.12/22 2:45追記】Team OS/2 Russian の手により WSeB ベースの OS/2 カーネルを作りだす OS4 Phoenix Project (Почувствуйте мощь OS2!)が始動しています。OS/4 Kernel と OS/4 Loader を開発中です。krnl_en.txt によれば、テストには Warp Server for eBusiness (Warp 4.5)+XR_C005 以降 で SMP 仕様の DOSCALL1.DLL が必要です。【この項,2009.12/8全面改定】 ●eComStationではどのようなアプリケーションが動きますかOS/2アプリ,DOSアプリ(Win16も含む),Javaアプリ。またXFree86環境も用意できますし,アプリによってはOdinを使ってWin32アプリを動かすこともできます。そのようなOS/2アプリを探すなら,このようなところで見つけてきたらいかがでしょうか?(^^)
eComStation DeveloperPortal |
OS/2Warp4に関するリンクIBM による告知2007年以降のOS/2サポートに関してサポートリンクIBM | Support and DownloadsOS/2 DDPak Online全世界版 OS/2 Warp DDPak 日本版 OS/2Warp4.0 FixPak デバイスドライバ リンク集 Lenovo サポート&ダウンロード
私家版 OS/2 Warp への IBM PC 対応機種一覧 OS/2 Site - Upgrade - Kernel - Enterprise Warp & WorkSpace Services
WarpUpdates International:
OS/2システムと基本デバイスドライバ |
●OS/2とは何ですか?◎日本IBM提供のOS/2公式ページ
読み方は「おーえすつー」です。 DOS 全盛の 1980 年代末に,次世代のオペレーティングシステムとして Microsoft 社と共同開発されました。それでビル・ゲイツも「1990 年代は OS/2 の時代だ」と発言していたのですが,開発方針の違いから両者の関係は決裂し,MS OS/2 v1.3 を最後に,Microsoft は Windows を,そして IBM は 32bit 版 OS/2 を開発してゆくことになりました。Microsoft が Windows2000 上で OS/2 16bit API(OS/2 v1.3アプリ)を,そして IBM が OS/2 上で Win 16bit API(Windows 3.1システム) をサポートできたのは,この歴史的経緯があるためです。 OS/2バージョン2.x は Windows NT に対して好調な売れ行きだったため,1994年冬に IBM は OS/2Warp V3 をリリースし Microsoft に勝負を挑みます。結局 IBM ハードウェア部門 PCC がパーソナルコンピュータ市場のシェア奪還の切り札と考えていOS/2 Warp, PowerPC Editionを,IBM ソフトウェア部門 PSP が正式版として提供できなかったため,Microsoft との直接対決よりも企業収益の改善を望んだルイス・ガースナー会長(当時)により「デスクトップ戦争」に終止符が打たれ,1996年にリリースされた OS/2Warp4.0 以降エンタープライズユーザー向けに特化してゆくことになりました。 2004.12/13補足:IBMが「PC事業を中国の企業に売却し合弁企業とする」と発表しました。1998年の長野冬季五輪ではクライアントとして活躍しました。この間IBMはOS/2のサポート中止を何度も検討します。 しかしOS/2ユーザーの熱烈な嘆願を受けて,新クライアントWarp4.5xコンビニエンスパッケージが21世紀初頭に密かにリリースされており,現在このバージョンのWarp4クライアント[Merlin CP]とWarpServer for eBusiness[Aurora CP]がIBMによるサポート対象(IBMの営業活動が終了したため2005年12月までにOS/2Warpソフトウェアメンテナンスを購入したユーザーに限定される)になっております。 2005.12/23追記:ついにIBMの営業活動終了予定日を迎えてしまいました…orz。まとめ記事としてスラッシュドットのストーリー「IBM OS/2の終焉をめぐる動き」もご覧ください。【この項,2005.12/25改訂】 ● IBM 純正の OS/2 ライセンスが欲しいのですが?
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●情報源
○OS/2 ReleaseNotes(USA) - GreggoryShaw 氏による新進 OS/2 サイト
○OS/2 News and Rumors(USA) - 毎週月曜更新のニュースと噂サイト ○OS2.org - 老舗OS/2情報サイト ○OS/2World.com(Sweden) - 世界最大のOS/2フォーラム ○OS2.cz - ○Google 検索:mozilla.dev.ports.os2 - mozilla-os2 is moving! ○Google 検索:netscape.public.mozilla.os2 - Warpzilla関連の情報源 ○ecomstation.ru - ○Russian Underground/2 - ○VOICE Newsletter - 毎月1日発行のVOICE会報誌 ○OS/2 eZine - 毎月16日発行のOS/2オンラインマガジン(2004年12月休刊) ○OS2eCS e-Zine - 季刊発行の新進OS/2オンラインマガジン ○IBM製品・サービス発表レター - OS/2はBig Blueの商標だもん |
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IBM, OS/2, WarpCenter, VisualAge, VoiceTypeは,IBM Corp.の米国,その他の国における商標です。 またサイト内の情報は無保証です。またOS/2のセットアップなどのご相談には応じかねます。 素晴らしきかなOS/2 for IBM OS/2Warp and eComStation - Sassy's Homepage presented by Masahiro 'Sassy' Sakai , Team OS/2 Japan , 2000-2010 mailto: sassyos2 at yahoo dot co dot jp |