ラジオ番組などでの不適切な発言を理由に、昨年4月から無期限で謹慎していたタレント、北野誠(50)が20日、大阪・新世界で行われた寄席興行「通天閣劇場TENGEKI」に出演、芸能界に復帰した。
4月28日の涙の記者会見以来、10カ月ぶりに登場した北野。約200人で満席の客席から「お帰り〜」の声援が飛ぶと涙ぐむ一幕も。「皆さんの温かい拍手と声援でほとんど今、ネタが飛びました。すみません」と笑わせた。
謹慎中、野菜ソムリエや足つぼ健康療法士、バイクの免許を取得したといい、タレントの松村邦洋(42)からは「相田みつを大全集」を贈られた“秘話”も披露。
「最初にパッと開いたページが、『つまづいたっていいじゃない にんげんだもの』。その通り!!『いいことは おかげさま わるいことは 身から出たさび』。その通り!!」と自虐ネタで大爆笑を誘った。
最後は「再び皆さんの前に立てることをうれしく思います。すべてが元通りになるとは思ってないですけど、一歩一歩、もう一度、一からやらせていただけるよう今後ともご声援、応援をよろしくお願いします」とあいさつ。深々と頭を下げて10分間の漫談は終了。報道陣が要請した会見は開かず、呼びかけに「ありがとうございます」、「参院選出馬は?」の質問に「ないです」とだけ応え、慌ただしくタクシーで会場を後にした。