1回、シレガーに左ボディーを浴びせる坂田(左)(撮影・吉澤敬太)
「プロボクシング・フライ級10回戦」(20日、後楽園ホール)
元WBA世界フライ級王者・坂田健史が、インドネシアフライ級王者エリック・ディアス・シレガーを1回2分44秒TKOで下し、“世界前哨戦”を飾った。試合開始早々に左ボディーでダウンを奪い、相手が立ち上がってきたところを連打で倒し、レフェリーストップとなった。
WBAは坂田に同級王者・亀田大毅(亀田)の初防衛戦の相手としての権利を与えているが、協栄ジムは亀田ジムとファイトマネー問題で現在係争中のため、実現は困難な状況。協栄ジムは週明けにも交渉に入る意向だが、話し合いが行われるかは不明だ。
試合後の会見には協栄ジムの顧問弁護士が同席する異例のものとなり、金平桂一郎会長は「坂田に挑戦権があることは事実。同じテーブルについてくれるよう交渉する」と話し、坂田は「亀田君にぜひ挑戦したい。世界戦ができることを信じるだけです」と話すにとどまった。
(2010年2月20日)