魔裟斗氏(左)から激励を受けた筒香=宜野湾市野球場
「横浜紅白戦、紅組3-4白組」(20日、宜野湾)
横浜のドラフト1位・筒香嘉智内野手(18)=横浜高=に、格闘界カリスマの魂が注入された。K-1ワールドMAXで日本人唯一の世界王者に2度輝き、昨年大みそかの試合で現役を退いた魔裟斗氏(30)の訪問を受け、助言と激励を受けた。
紅白戦終了後、筒香は緊張の面持ちで魔裟斗氏と初対面を果たした。テレビで応援していた存在の登場に緊張した表情。入団前は朝食をとるのが苦手だったが、それを知っていた同氏から「朝、しっかり食べないといいパフォーマンスができないぞ」とピシャリ。「オーラを感じました」という大砲候補は、その教えを心に刻み込んだ。
魔裟斗氏はさらに「体を絞ったらキレが良くなる」と減量指令も発令。一方で「18歳に見えない。大物の風格。オレもあんな感じでした。何年かしたら『スイマセン』って謝ってるんじゃない」と、将来の大成に太鼓判を押した。シーズン中も横浜戦を観戦に出向くという。
筒香はこの日、紅組の「4番・三塁」で先発出場。3打数無安打だったが、最初の打席で小林の内角直球に、右翼席まであと1メートルという大飛球を放った。「芯は食ったけどこすりました。でも、ボールが見えるようになってきました」。23日・日本ハム戦(名護)でも4番で先発予定。カリスマの教えを胸に、プロ“初安打”が飛び出るか。
(2010年2月20日)