坂田１回ＫＯ「大毅よ挑戦させて」

１回、シレガーにパンチを打ち込む坂田（右）

　◆プロボクシング（２０日・後楽園ホール）　元ＷＢＡ世界フライ級王者で現同級７位の坂田健史（３０）＝協栄＝がインドネシア同級王者のシレガー（３１）に１回ＫＯ勝ち。現王者・亀田大毅（２１）＝亀田＝への挑戦を改めて要求した。

　強烈な右フックでシレガーを沈めた試合後のリング上。坂田は大毅に「やりましょう」とマイクを手に呼びかけた。ＷＢＡ本部は大毅に初防衛戦で坂田との対戦を義務づけているが、亀田側はファイトマネーの支払いなどを巡って協栄側と係争中であることを理由に対戦を拒否。坂田が不満を爆発させたＫＯ劇だった。

　協栄ジムの金平会長は「マスト・ボックス」と記されたＷＢＡの書類を披露して正当性をアピール。「話し合いのテーブルについてほしい」とまくしたてた。坂田は「できると信じているので、挑戦させて下さい」と、祈るようなまなざしで訴えた。