北野誠、毒舌やめた!?通天閣で10ヶ月ぶり舞台復帰
復帰舞台をこなした北野誠 |
◆ 報道陣からの問いかけには無言 ◆
昨年4月から無期限謹慎中だったタレントの北野誠(51)が20日、大阪・通天閣劇場TENGEKIのステージに立ち、約10カ月ぶりに芸能界復帰を果たした。15日に所属する松竹芸能が処分解除を発表したのを受けたもので、約10分間の出番では謹慎の一因ともなった持ち味の毒舌は封印。終演後に「毒舌キャラは今後どうするのか?」という報道陣からの問いかけには無言だった。
◆ 終演後は無言 ◆
「いいことはおかげさま、悪いことは身から出たサビ。その通り!」。謹慎中によく読んでいたという詩人・相田みつをの全集から抜粋した名文句などを引き合いに、反省の言葉を並べる北野。その口から、最後まで得意の辛口フレーズが飛び出すことはなかった。
1993年にはタレント・山本リンダのヘアヌード写真集を酷評し、謝罪会見を開く事態を招くなど、毒舌家のイメージで活動してきたが、昨年4月28日、司会を務めていたABCラジオ「誠のサイキック青年団」および関連イベントでの事実に基づかない発言で関係者に迷惑をかけたとして活動自粛を発表した。
10カ月もの無収入に耐え自省の日々を送り、その末にようやくたどり着いた再起の舞台。何を語るかに注目が集まったが「ここに立てるのも皆さまの支援のおかげ」とたびたび繰り返すなど“再デビュー”は平身低頭なものとなった。
10分間の出番で語ったのは、謹慎中の温かな支援のエピソードが中心。テレビ復帰となる「たかじん胸いっぱい」(27日放送)司会のタレント・やしきたかじん(60)に「“気分転換しろ!”と札幌の住居に呼ばれて歓迎を受けた」という話や、去年の年末に松村邦洋(42)から「“僕の故郷・山口の温泉に家族揃って行きましょう”とメールをもらい感激した」など、中身はひたすら周囲への感謝ばかりだった。
最後は「すべてが元通りになるとは思いませんが、皆さんに支えられながら頑張っていきます」と謙虚に頭を下げ、大きな拍手を受けた。ただ、客席からは毒舌抜きのトークに不満を漏らす声も聞かれた。
終演後、関係者らに守られ会場を去る際、報道陣からの「毒舌キャラはどうする?」の問いかけにも無言を貫き、そのままタクシーに乗って立ち去った。「身から出たサビ」ながら、やはり復帰後は宝刀の封印を余儀なくされそうだ。
[ 2010年2月21日付 ]
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