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長崎知事に自民系中村氏 大仁田氏は善戦も

 任期満了に伴う長崎県知事選は21日投開票の結果、自民、公明両党が支援した無所属新人で前副知事の中村法道氏(59)が、無所属新人で元農林水産省改革推進室長の橋本剛氏(40)=民主、社民、国民新推薦=ら6人を破り、初当選した。

 与野党対決となった今年初の知事選を野党側が制し、政権交代後の退潮傾向に歯止めをかけた。鳩山由紀夫首相や小沢一郎民主党幹事長らの「政治とカネ」問題が選挙戦に影響したことは明らかで、野党側が国会論戦でさらに攻勢を強めるのは必至。米軍普天間飛行場移設問題など、課題山積の鳩山政権にとって痛手となりそうだ。

 共同通信が同日実施した出口調査の結果では、中村氏が自民、公明両党支持層の約8割を固めた上で民主党支持層の一部にも食い込んだのに対し、与党支持層を固めきれなかった橋本氏は無党派層からの支持でも中村氏に水をあけられた。

 中村氏は3期で引退する金子原二郎知事の事実上の後継で、金子県政を支えてきた自民、公明両党が総力を挙げて支援。農林漁業など業界団体もバックアップしたことで組織力で優位に立ち、着実に支持を拡大した。

 橋本氏は、若さを前面に打ち出して「県政継続は衰退への道だ」と改革姿勢を強調。閣僚や民主党幹部らが続々と応援入りして連携をアピールしたが、内閣支持率低下など国政レベルの「逆風」が響き、伸びなかった。

 知名度のある元参院議員の大仁田厚氏(52)は与野党に対する批判票の受け皿となり、一定の票を集めた。共産党推薦で元同党県委員長の深町孝郎氏(67)ら4人は支持を広げられなかった。

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