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走るペット殺処分車 苦肉の策「迷惑施設」トラック代用(3/3ページ)

2010年2月20日

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写真鎮静器に入れられ、じっと動かない犬写真鎮静器を積んで火葬施設に向かって出発するトラック写真犬と猫を中に入れ、トラックの荷台に積み込まれる鎮静器=いずれも徳島県神山町、角野写す

 環境省は06年4月にホームページに「収容動物データ検索サイト」を作り、全国23の自治体が収容する動物の種類や性別、年齢を公開している。08年度からは自治体にえさ代の一部補助や、病気の予防接種代の支給も始めた。

 全国で新たな飼い主にもらわれる犬と猫は07年度で3万6千匹に上る。ただ、全国の自治体の施設に収容された動物の1割にとどまっている。どの自治体の担当者も「無責任な飼い方をする人がいなくなれば起こらない問題だ」と指摘する。

    ◇

 動物愛護団体「地球生物会議ALIVE」(東京)の野上ふさ子代表の話 誰もが見たくないものを押しつけあった結果だ。ペットの飼い主は個人の都合で飼い始めたのだから、飼えなくなったら新たな飼い主を探すべきだし、最悪でも動物病院で自分の手の中で安楽死させる方法もある。自治体側も飼い主が引き取りを求めてきたら、最後まで責任を持つよう説得してほしい。

    ◇

 動物の殺処分 動物愛護管理法では、都道府県、政令指定都市、中核市などは飼い主の事情に応じて動物を引き取らなければならないと定めている。しかし、各自治体の施設の収容能力には限界があり、狂犬病予防法や各自治体の条例で収容期間が決まっている。収容期間を過ぎた動物は「苦痛を与えない方法に努める」とする環境省の指針に沿い、通常は自治体の収容施設で殺処分される。箱に入れて二酸化炭素を充満させたり、薬物を注射したりしている。

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