定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

理解を求めるって

2009-07-02 07:55:13 | 日記
ガチガチの福祉の支援職の人は
すべてを自閉症の人に合わせるのが当然だと定型発達者に命令することがあります。
定型発達者はこういうとき、表立って異議は唱えないんですよ。
ただ心の中で「めんどくさい人たちだなあ」って思って
以降近寄らなくなるだけ。
こういう人が自閉症への理解を広める力ははっきり言って、ない。

本当にいい支援職の人っていうのは
定型発達者の人権もリスペクトしてくれる人のことです。
自閉症の人の問題点も現実的に受け止めて
共存の仕方を教えてくれる人です。
そういう人のほうが、結局は自閉症の理解を広めるのが上手なんですよ。

定型発達者の人権を無視する支援者は割りと多いんですよ。
社会が見えてない、当事者しか見えていない支援者ですね。
でもそれは、回りまわって障害がある人の立場を悪くするんですけどね。

だからね、ASDの人たちを
ただかわいそうがってくれる、励ましてくれるだけの支援者には
実はあまり現実を変えてくれる力はありません。
当事者に対してもときには耳の痛いことを言う支援者が
結局はいい支援者なんですよ。
そういう人は定型発達者に対しても、説得力があるんです。
定型発達者に無視されないんです。
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