定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

在庫は自由をくれる

2009-07-31 07:08:36 | 日記
なんだかんだめでたい月でしたね、七月。
それは、増刷が二点決まったから。

名古屋場所の結果は微妙でしたが
私がお相撲を見ている間にも
ちょっとずつ、ちょっとずつ、注文が入り
ちょっとずつ、ちょっとずつ、在庫は減って
増刷の運びとなりました。
この時代にありがたいことです。
読者の皆様、ありがとうございます。
本作りにご協力いただいた皆様、ありがとうございます。

在庫商売って、初期投資が大きくてリスキーだけど
コンテンツを本の形にして、それをちびちび売って行く商売は
「自由」をくれるっていう面もあるんですよ。
最初は、資金繰りがつねにつきまとってつらいなと思ってたけど
もう慣れましたしね。
サービスを提供するお仕事の人はリスクは大きくないけど
時間で稼がなきゃいけないからね。だからいつまでも忙しいでしょ?
それは在庫がないからなんですよ。
在庫は自由時間をくれるんです。
その自由時間がまた、新たな企画につながるんですよ。

二十代のとき、駆け出し編集者だった私は
働くことはキライじゃないけど、長時間労働は全然平気だけど
拘束されない働き方をしたいなと思ってました。
太陽大好きな私は
昼間から外に出られる生活がしたかったんです。

今はその夢が、ちょっとかなった気がしてます。

実はね、勤務地さえ他人に決められちゃう勤め人って
たぶん私のような者には勤まらないと思います。
人の言うこと聞くのキライだからね。

だから今の私は結構幸せ。
好きな場所で、好きな仕事をしているから。
それと(これが一番大きい)付き合う相手を選べるから。
キライな人とは仕事をしたくないんです、私。

日本の学校が友だち原理主義を貫いているのに、私にはその教えが身につかなかった。
たぶん学校教育の失敗の産物ですね、私。
でも失敗作でも幸せに生きていけるんですよ。
だから個性の強いお子さんを持っている親御さんたち
絶望しないでください。
学校より社会のほうが、ずっと懐が深いのだから。

大好きな本の仕事ができることに感謝して七月を終えます。
今日は本の街から来た、神田キティちゃんです。
コメント (0) | トラックバック (0) | この記事についてブログを書く |   | goo

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。