これはいずれ本の一部に組み込もうと思う話。
もう少し構想がまとまったら。
だから今日の終戦記念日には、さらりとだけ触れます。
高校二年生のとき
修学旅行がありました。九州一周。
長崎にも行きました。
長崎は観光地だから、午後は自由行動。
ただし午前中は全員があるところに連れて行かれ
時間をかけて見学するよう先生たちから厳命されました。
そう。原爆資料館です。
今はすっかりマイルドになったみたいですけど
そのころはマイルドではなかった。
私たちは正直言って怖かった。
とりあえず先生たちが見張っているから入館を免れることはできない。
だけど適当にさっさと済ませようよ、って友だちと打ち合わせて入りました。
そんなもんですよ高校生なんて。
でも、中に入ったら展示に釘付けになりました。
さっさと済ます約束をした友だちもそう。
二人で涙を流しながら(二人だけじゃなかったと思う。涙を流したのは)
ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて回りました。
人間が人間に対してこんなことしていいはずがない。
世界中の人が、これを見ればいい。
結果的に、あのとき強制的に連れて行ってくれた学校には感謝しています。
遠い関東からでも、多くの学校が広島か長崎に生徒を連れて行くようですが
それはどんどんやったほうがいいと思う。
ただ、同じ平和教育でも
自閉っ子は受け取り方が違うのですね。
記憶の焼きつき方が違って、時制のとり方が違って、自己意識が違うからだと思いますが。
ある人は、原爆は自分が落としたものだと思ってしまう(まだ生まれていなかったのに)。
ある人は、戦後の食糧難は自分のせいだと思ってしまう(まだ生まれていなかったのに)。
先日もあるお母様から、息子には戦争に行った記憶があるようだという話を伺いました。
私はどっちかっていうと左翼っぽいものの考え方をする習慣のない人ですが
それでも戦争はしてはいけないと信じています(憲法の問題はまた別だけどね)。
それは公立の小学校時代に受けた反戦教育の賜物でもあり
またのんびりした私学の中学高校一貫校で受けた「戦争で亡くなった方たちの命の犠牲の上に今の日本がある」という教育の成果でもあります。
そしてその仕上げとして、長崎に連れて行かれたのは、本当に良かったです。
つまり学校教育がイマイチ効果のなかった私においても
平和教育は成功したということでしょう。
それでも自閉っ子に同じ平和教育が有効なのか
ぜひ考えていただきたいものです。記憶の焼きつき方が違うから。
もしかすると
心に傷を残し、つらい思いをさせてしまうかもしれません。
64年目の終戦の日に。
もう少し構想がまとまったら。
だから今日の終戦記念日には、さらりとだけ触れます。
高校二年生のとき
修学旅行がありました。九州一周。
長崎にも行きました。
長崎は観光地だから、午後は自由行動。
ただし午前中は全員があるところに連れて行かれ
時間をかけて見学するよう先生たちから厳命されました。
そう。原爆資料館です。
今はすっかりマイルドになったみたいですけど
そのころはマイルドではなかった。
私たちは正直言って怖かった。
とりあえず先生たちが見張っているから入館を免れることはできない。
だけど適当にさっさと済ませようよ、って友だちと打ち合わせて入りました。
そんなもんですよ高校生なんて。
でも、中に入ったら展示に釘付けになりました。
さっさと済ます約束をした友だちもそう。
二人で涙を流しながら(二人だけじゃなかったと思う。涙を流したのは)
ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて回りました。
人間が人間に対してこんなことしていいはずがない。
世界中の人が、これを見ればいい。
結果的に、あのとき強制的に連れて行ってくれた学校には感謝しています。
遠い関東からでも、多くの学校が広島か長崎に生徒を連れて行くようですが
それはどんどんやったほうがいいと思う。
ただ、同じ平和教育でも
自閉っ子は受け取り方が違うのですね。
記憶の焼きつき方が違って、時制のとり方が違って、自己意識が違うからだと思いますが。
ある人は、原爆は自分が落としたものだと思ってしまう(まだ生まれていなかったのに)。
ある人は、戦後の食糧難は自分のせいだと思ってしまう(まだ生まれていなかったのに)。
先日もあるお母様から、息子には戦争に行った記憶があるようだという話を伺いました。
私はどっちかっていうと左翼っぽいものの考え方をする習慣のない人ですが
それでも戦争はしてはいけないと信じています(憲法の問題はまた別だけどね)。
それは公立の小学校時代に受けた反戦教育の賜物でもあり
またのんびりした私学の中学高校一貫校で受けた「戦争で亡くなった方たちの命の犠牲の上に今の日本がある」という教育の成果でもあります。
そしてその仕上げとして、長崎に連れて行かれたのは、本当に良かったです。
つまり学校教育がイマイチ効果のなかった私においても
平和教育は成功したということでしょう。
それでも自閉っ子に同じ平和教育が有効なのか
ぜひ考えていただきたいものです。記憶の焼きつき方が違うから。
もしかすると
心に傷を残し、つらい思いをさせてしまうかもしれません。
64年目の終戦の日に。