定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

不必要な解説は不必要

2009-09-09 08:45:02 | 日記
時々お医者様とかから
「自分の患者(クライアント)の○○さんの本を出してくれ。自分が解説書くから」というオファーをいただく。

そういうお医者さんは別に、花風社の役員でも株主でもない。
うちのスポンサーでもない。
私にとってはどっかの知らないおじさん(おばさん)だ。

どっかの知らないおじさん(おばさん)が
企画を持ってきてくれるのはかまわない。いい企画だったらありがたい。
でも解説が必要かどうか、必要だったら誰に頼むか決めるのは私。
勝手に他人に決められる筋合いのものじゃないんだけど。

よってこういうとき、私は朝青龍モードになってはっきり申し上げる。
「解説、頼んでないです」

世の中にはまったく意味のない、文章の下手な、ただ有名だっていうだけの人の解説を載せた本がありますね。
頼まれた有名人のほうも、やっつけ仕事だって見え見えみたいな解説。あんたろくに本文読んでないでしょう、みたいな心のこもらない解説。
ああいう本は、編集者が歯向かわないことで生まれるんだろうね。
私は作りたくないです。ああいう「ないほうがマシ」な解説のついた本。

こういう本作る編集者に一言。
そんなんで本が売れるほどこの商売甘くないと思います、私は。
有名人の解説つけたら売れるってね、十年前に終わった話だと思いますけど。
そんな解説につられるほど今の読者は愚かじゃないですよ。

ちゃんと原稿仕上げた著者や訳者を平気で何ヶ月も待たせるおえらい解説者。
こういう人って全然世の中わかってないんでしょうね。
本を出すには著者訳者(本が出ないとお金が入ってこない人たちね)、仕事がストップしてしまう印刷所の人、営業の人、流通の人、色々な人を巻き込んでいることがわかっていなくて、ただ自分が忙しがっているだけ。
そもそもいくら忙しくても、それだけ文章書くのが苦痛だなんて、要するに「書けない人」なんじゃないの?
他人の入金数ヶ月遅らせてるっていうことがわかってるかね?

とワタクシは思いますので不必要な解説はつけません。
ま、考えは人それぞれっていうことで。

今日は岡っ引きキティちゃんです。銭形平次かな?
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