ファンキー末吉プロフィール

あの爆風スランプのドラマーがどうして中国に?
いろんな人がそう聞いて来る。
2000年に正式に北京に引っ越して来て、こちらでスタジオミュージシャンとして暮らしているうちに、どうしてなのかその理由がはっきりと見えて来た。

自分の育った四国の片田舎では、当時レコード店にもRockやJazzなどほとんど置いてなかった。
苦労して手に入れたレコードを聞いた時のあの感激はいまだに忘れもしない。
「このスピーカーの向こうの人たちは人間ではない、神様なんだ!」
そう思った。
そして「自分もそんな神様になりたい!」
それがいわゆる「夢」と言うものだと当時は知らなかった。

NYに行ってJazzをやるか、東京に行ってRockをやるか、人生の最も大きい選択の時、結局は東京に行って成功して今がある。
しかし自分は決して「街を歩けば振り返られる有名人」になりたかったわけではない。
自分は何になりたかったのか?・・・

それがここ、北京に来てからはっきりわかった。
日本では「爆風の人」、しかしこちらでは「ドラムのうまい人」なのである。
数々の名盤のドラムを叩き、それを聞いたいろんな若者があの時の俺と同じように目を光らせて言う。
「この人は人間じゃない!」
神様にはまだほど遠いが、この生活は自分が昔「夢」みたそのものであることを自覚した。

だから死ぬ時は出来れば・・・ここ北京で死にたいなぁ・・・

著者・・・「変人」である。

最新のひとりごと
JASRAC担当者さま
JASRACから手打ち?
爆風銃ミーティング
頑張れ嫁!!
まつ毛パーマ屋のお姉さんに言われたらしい
嫁またもや本気やな・・・2
嫁またもや本気やな・・・
親戚の寄り合い?
予約のおっさん再び!!
美勇士くんから・・・3
カテゴリー
JASRACとの戦い
Live Bar X.Y.Z.→A
Pさんの話
おもろい話
おもろい話(中国のその他の地方)
おもろい話(北京)
おもろい話(日本)
おもろい話(最優秀作品)
おもろい話(香港とその他の外国)
デブが来りてピアノ弾く
ファンキースタジオ八王子
全中国Pairのツアー
全中国ドラムクリニックツアー
北朝鮮ロックプロジェクト
筋肉少女帯
重慶雑技団
バックナンバー
バックナンバーを表示

このブログのフィードを取得

Funky末吉 HomePage!!

powered by ウィズダム

2010年02月21日

JASRAC担当者さま

JASRAC担当者さま

貴殿からお送り頂いた下記の書類を受け取りました。
(1枚目はここにはUPしておりません)

JASRAC.jpg

当店は何度も申し上げている通り、
「著作権料を支払いたくない」
と申しているわけではありません。
「正当に分配してくれ」
と申しているだけです。

既にそれ用の口座の中に毎月支払うべきであろう額をプールしていっております。
これは帳簿に上がってくることですので時期が来たらそれを公開することも出来ます。
また楽曲リストも出演者に毎回書いてもらっているので、
どの著作権者の楽曲を使用したかも非常に明確です。

貴社はそれをさかのぼって徴収することが出来るわけですので、
分配がちゃんとなされると判断された時に喜んでお支払いしたいということを前提でお話しさせて頂きたいと思います。

まず、「1」の包括契約の場合、
そちら様のお話では支払った著作権料を誰に分配したのかを知らせる義務もなく、
どこの店の楽曲リストをサンプリングして集計したかを知らせる義務もなく、
その集計を公表する義務もないという非常に暴力的なやり方に大きな憤りを感じます。

今までこのようなやり方で巨額な著作権料を闇に消えさせていたこと、
そしてそのやり方を変えようという意思のないことに大きな憤りを感じます。

「2」、「3」のやり方については非常にクリアであり、
正当な著作権者に分配されるものだ(これもその分配結果を支払った人間に報告することは出来ないとおっしゃるので「信じる」しかないですが)と思います。

ただ、私どもに「著作権料を支払え」と書類が送られて来た時に、
このような徴収法があることは全然知らせることもなく、
いやがおうなしに「1」の契約書と説明文だけを送りつけて来たところを見ると、
今まで著作権料を徴収している莫大な数の店舗に
「2」、「3」のやり方を説明したことはないと考えられます。

ほぼ全ての店舗はその選択肢がなく、
いやがおうなしに「1」のやり方を採択させられていた、
つまり絶対に公開しないブラックボックスにお金を入れなければならないように仕向けられていたということにまた憤りを感じます。

また私個人としましては、
コンサート等でこの「2」、「3」のやり方で支払うべく楽曲リストを書いた経験もありますので知っておりますが、
このやり方での額は法外に高いもので、
1曲数千円の金額を小さな店舗での売り上げで支払うことは実質不可能なことです。

ライブハウス等では「1」の契約を行っているところがほとんどですので、
出演者が楽曲リストを提出する必要はありませんが、
そうでない場合、1ステージで数万円、
もしBGMも含めて毎日の著作権使用料をこのやり方で支払った場合、
各店舗が支払わねばならない著作権料は月額数十万、
下手をしたら100万円を上回ります。

「正しく分配して欲しいなら百万円支払いなさい!
ブラックボックスに入れるなら数万円でいいよ」
というやり方はどういうことなのでしょう。

私は今まで貴社が行って来た非常に不透明なやり方を改善して頂けるよう強く望み、
ここでひとつのやり方を提言したいと思います。

まず、著作権料は貴社が定めた「1」のやり方で算定し、
その額を楽曲リストと共に提出し、
貴社が規定のパーセンテージを取った後、正当な著作権者に分配して下さい。

金額が少なく、楽曲数が多いので、
従来「2」、「3」のやり方で徴収する場合の手数料より高くして頂いてしかるべきだと思います。

また、出来ればその支払った著作権者名と額を、
領収書は難しいにしても明細書をお送り頂きたく思います。

貴社はいつも「それは個人情報だからお知らせすることは出来ない」とおっしゃいますが、
これは著作権者の全収入を知らせろと言ってるのではありません。
自分の支払った額のうちいくらが誰に支払われたかを知らせることは個人情報を保護することとは関係ないと思います。

例えば通常の商取引の中で、支払った金額で領収書をもらうと、
その金額を受け取った人の個人情報保護に反することだとお考えですか?

著作権使用者がお金を支払うのは「あなた方に」ではなく、「著作権者に」なのです。

店舗が払った(例えば)3万円が、(例えば)マイケルジャクソンに2万円、
X.Y.Z.→Aに5円分配しましたよ、という明細を見せることが、
手数料を取ってお金を徴収、分配する商売では当たり前のことだと思います。

またこの明細書は楽曲リストを貴社のパソコンに打ち込んだ時点ですぐに出力出来るものであり、
そのシステムを構築することに大きな手間と費用がかかるとは考えにくいです。

また、全ての店舗が楽曲リストを提出するとも限りませんので、
ちゃんと楽曲リストを提出した店舗は「著作権に対する意識が高い」ということですので、
この方法でちゃんと明細書を出して分配する、
そして楽曲リストを提出しない店舗は「著作権に対する意識が低い」ということですので、
そのお金はあなた方の現状の「ブラックボックス」に入れられても仕方ないと考えるしかないでしょう。
(本当はそれもちゃんと公開して頂きたいのですが)

さらには
「正しく支払えば高く取る、ブラックボックスでよければ安くていいよ」
ではなく、
「正しく支払った(楽曲リストをちゃんと提出した)店舗はお安くします。
提出しない店舗の人は値段を高くしますのでみなさんちゃんと楽曲リストを提出して下さい」
というやり方が出来れば、支払う側の著作権に対する意識も高くなると思います。

法律は時代と共に変わります。
実際貴社の徴収システムも、デジタル音源が発売された時、
また、レンタルCDの店舗が現れた時、
そしてデータ配信が始まった時、
とめまぐるしく変わって来たはずです。

なのにこの「1」のようなやり方だけをかたくなに守り続けてゆくというのは何か他に原因があるのではとかんぐられても仕方がないと思います。

現状のこのシステムもそのうち時代に合わせて変わってゆくと信じておりますので、
当店がプールしている著作権料は、
そちらの新しいシステムが出来上がった時点でお支払いさせて頂きたいと思います。

貴社はそれをさかのぼって徴収出来るのです。
しかしそのシステムが出来ないうちに支払った著作権料は、
著作権者はさかのぼって請求出来ないと貴社から説明を受けておりますので、
現状でこれをお支払いすることは著作権者にとってよくないと考えます。

またこのことは、
より多くの著作権使用者、そして著作権者にも知ってもらいたいと考えておりますので、
先日
「密室でお話はしたくない、ネット配信等、全国民の前でお話を伺いたい」
とお伝えしました。
日刊サイゾー紙からは正式に取材依頼をしたと聞いておりますが、
貴社はやはり「密室で話す」ことを選択なされたことを残念に思います。

今後も電話ではなく、密室でもなく、
公の場でお互い話し合いを持って頂けることを強く望みます。

敬具

Posted by ファンキー末吉 at:15:20