定型発達者もつらい…かな?

花風社・浅見淳子のブログ

一日入隊してきました

2009-09-22 09:22:22 | 日記
このシルバーウィークはゲラを抱えているし
遠出の予定はない。
それでも唯一事前に予定を入れていたイベントは昨日の
「ビリーズブートキャンプ一日入隊」である。

私はビリー隊長の信奉者であって
DVDも何枚か持っている。
武芸に興味がある私だが
今更柔道とか突然やり始めて怪我をしたくはない。
そういう私には
ビリーズブートキャンプはうってつけなのだ。

そのビリー隊長が地元のジムに来るという。
申し込んだら抽選で当たり、幸運にも入隊の運びとなった。
たとえ相撲テレビ観戦を犠牲にしても、これは参加したかった。

一時間のプログラム。
言っておくが私は普段一時間以上の有酸素運動は平気でこなす。
だから「たった一時間か。物足りないな」と思っていた。

ウォームアップに一キロほど軽〜く走ってから参加。
これが間違いだった。
体力を温存すべきだったのだ。

きつい。
目の前がくらくらしてくるほどである。
やはりビリー隊長から直接説明を受けながらのトレーニングは効く。
とくに下半身が震え、ふだん150まで心拍数が上がっても大してきついとは感じない心臓が口から飛び出しそうだった。

終わったあとは30年ぶりくらいの体育座りをしてビリー隊長のお説教を聴く。
アメリカっぽいポジティブ原理主義は嫌いだが(なりたい自分になれるとかね)
軍隊である以上上官のお説教は仕方ないんだろう。

私は「なりたい自分になれる」っていう考え方はゴーマンだと思っている。
人は必ず限界と共に生まれてくる。
「なりたい自分」ですら、自分では正しくは描けないかもしれない。
他人のほうが自分のいいところをよく知っていたりする経験はいくらでもある。

でも有限の可能性の中で、有限であることを知りつつ、精一杯努力することが大事だと思っている。
「分相応」「足るを知る」「持っているものに感謝する」「自分がやりたいかどうかだけではなく、他者が必要としているかどうかを考える」ことも大事だと思っている。
「なりたい自分になる」を真に受けて、どれだけ苦しんでいる人がいることか。

とくに自閉っ子にこの害は大きい。
藤家ちゅん平さんは「なせばなる」を真に受けて解離して他の人格を作り上げてまで対応しようとした。
その治療の途中で診断を受け、アスペルガーだと判明した。
律儀な自閉っ子だから、そこまでやっちゃうんである。

アメリカの教育システムに詳しい人、何人かから
「アメリカはポジティブ志向の大切さを教える代わり、あきらめさせるのも得意である」と聞いたことがあり、興味深かった。
それがどういうことか、まだ私にはわからないけど
誰か詳しい人がいたら教えてほしいなと思っている。
きっちりと習熟度別とかを取り入れているからだろうか。住んでいる地域によって予算が全然違うのが、子どもの目にもわかるからだろうか。

まあともかく、アメリカっぽいきれいごとのお説教は余計だったとはいえ
貴重な入隊経験だった。
でも、一日で除隊できてほっとした。
毎日はいくらなんでもきつい。こちらはプロのアスリートではないのだ。
でもまた地元に来てくれたら、一日入隊すると思います。
隊長、また来てください!

☆☆☆☆☆

今日は本場所の華、稀勢の里vs 朝青龍戦。
燃える一日である!
なんとかこれまでの最高位で勝ち越してくれ、きせのん!
白鵬戦も、思ったよりよかったよ。少なくとも先場所よりは。
腰が高かったけど、組まずに一応土俵際までもってった。白鵬にはあれしかない。
あそこで巻き返されるのは、やっぱり脇が甘いのか、横綱がすごいのか。
素人だから私にはわからない。先場所よりよく見えた。

写真は箱根駅伝キティちゃんハンカチ。
5区の山登りとか、やはり神業ですよね。
コメント (0) | トラックバック (0) | この記事についてブログを書く |   | goo

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。