世襲議員、資産にばらつき セレブ内閣、最大50倍の差24日の閣僚資産公開では、麻生内閣の3分の2を占める世襲議員の12閣僚の資産額に大きな差があった。トップの鳩山邦夫総務相は最少の浜田靖一防衛相の50倍以上。「地盤・看板」を国会議員の父親や親族から引き継ぎ、“物心両面”で有利とされる2、3世の閣僚も実際の懐事情にはばらつきが出た。 家族分を含めた土地・建物(課税標準額)、預貯金、有価証券(株式除く)を合計した総資産でみると、鳩山一郎元首相を祖父、威一郎元外相を父に持つ鳩山氏は約7億6400万円と断トツの1位。土地・建物で約5億3700万円を占め、預金、国債などは2億円を超える。 吉田茂元首相の孫で、実業家だったことでも知られる麻生氏が約4億5500万円と続いた。 次いで中曽根康弘元首相の長男中曽根弘文外相が約9000万円。世襲議員の閣僚の資産平均約1億4900万円は下回っており、「有数のセレブ」(自民党議員)とされる鳩山、麻生両氏が大幅に平均を押し上げた形だ。 最も少なかったのは、「ハマコー」の愛称で知られる浜田幸一元衆院議員の長男浜田氏。千葉県木更津市などの土地・建物と定期預金の合計は約1300万円。 【共同通信】
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