弘前市宮地の農業生産法人「ANEKKO」で15日、有毒のクサフグと思われるフグが4パック販売されたことが分かった。中毒を起こす可能性があるため、県や弘前保健所は絶対に食べないように呼び掛けている。
 県によると、商品は頭や内臓を取り、皮をはいだ状態に加工されたヒレ付きの身欠きフグ。同社が西海岸の個人業者から加工済みの14パックを15日に仕入れ、同日中に4パックを3人に販売した。断定はできないがクサフグの可能性があり、クサフグだとヒレも毒性があるという。
 弘前保健所が同日、通常業務の監視指導でフグの販売に気付いた。同社は県フグ取扱指導要綱に基づく届け出をしておらず、必要な講習も受けていなかった。
 同社の村上美栄子代表は取材に対し「フグ販売には研修を受ける必要があることを知らなかったこちらの勉強不足だった。皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ない」と話した。
 弘前保健所(電話0172―33―8521)や県保健衛生課(電話017―734―9214)では、購入者に連絡を呼び掛けている。
【写真説明】ANEKKOで販売された有毒の可能性があるフグ