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「中国外務省は19日未明、オバマ米大統領がチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世と会談したことを批判し「強い不満と断固たる反対」を表明した馬朝旭報道局長の談話を発表した。談話では『直ちに有効な措置を取り、悪影響を解消するよう米側に要求する』と警告し、『実際の行動』で米中関係の安定的な発展を維持するよう求めた。

談話は『中国側の再三にわたる申し入れを無視』する形で会談したと非難し『米政府が『チベットは中国の一部で、チベット独立を支持しない』と何度も承認してきたことに反する』と指摘した。また『チベット独立派という反中分裂勢力への支持を直ちにやめ、中国の内政干渉を停止するよう求める』と強調した。

中国はこれまで、オバマ大統領がダライ・ラマと会談した場合、報復措置を打ち出す構えを示してきた。米政府の対応や中国世論の行方を見極めたうえで報復措置を発表するとみられる。」


 チベットは中国の一部であるから「内政干渉」であり、チベット独立を企てているのがダライ・ラマ14世というのが中国の姿勢である。しかしながらチベットは中国の一部であった歴史はなく、中国共産党の長征において支配下に置かれたのが最初である。そして中国共産党の支配に抵抗して数々のチベット民族の蜂起が行われたのがそれ以降のチベットの歴史である。

 中国共産党はチベットが清の支配下にあったことからチベットが中国の一部であると主張しているが、清は中国とは異なる国であり、中国は清に支配されていたのである。この主張に理があるとするならば、英国に支配されていたインドは同じく英国に支配されていたことのあるアラスカをインド領として主張することができるし、モンゴル帝国に支配されていた中国はヨーロッパや中東を中国領であると主張することができる。中国はこのような理のない主張によってチベット侵略を正当化しているのである。

 アメリカに対し様々な批判があるが、そうであったとしてもダライ・ラマ14世との会談に見られるように人権を守るという姿勢については一貫している。アメリカから入国した中国の民主化運動家が入国を拒否されず、日本から入国した場合に馮正虎氏のように入国を拒否される背景にはそのような日米の中国に対する姿勢の違いがある。民主党が国会議員を多数引き連れて行った長城計画という朝貢外交を行うより日本がやるべきことがあると考えるのは私だけではないであろう。



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