2010年2月21日 7時25分更新
締め込み姿の男たちが、福を呼ぶとされる宝の木を巡って激しい奪い合いを繰り広げる岡山市の西大寺観音院の「はだか祭り」が20日夜行われ、祭りが始まってからちょうど500年の節目の年にあたるとされることしは、これまでで最も多いおよそ9500人が参加しました。
西大寺観音院のはだか祭りは、締め込み姿の男たちが福を呼ぶ宝の木とされる2本の棒、「宝木」(しんぎ)を体を張って奪い合う伝統の祭りです。
江戸時代の書物や言い伝えによりますと、祭りは室町時代後期から続いていて、地元ではことし祭りが始まってからちょうど500年の節目の年として祝っています。20日夜は厳しい寒さの中、これまでで最も多い9500人の男たちが肩を組みながら「わっしょい、わっしょい」と威勢よくかけ声をあげて境内を目指しました。
そして、午後10時に本堂の明かりがいっせいに消され、天井付近の窓から2本の宝木が投げ込まれました。
本堂では体から湯気をあげた男たちが長さ20センチほどの宝木を目指し、体を張って激しく奪い合いました。
宝木を獲得した岡山市東区の加島谷祐司さん(30)は「宝木をとれて最高にうれしいです。みんなが健康で幸せな1年になってほしい」と話していました。