2010年2月20日 19時23分更新
上関町の原発建設に反対している市民グループが18日、県と中国電力に対して、予定地周辺の海の埋め立て許可の取り消しと計画の白紙撤回を求め、それぞれ申し入れを行いました。
申し入れをしたのは、被爆者の子どもたちでつくる「被爆二世の会」など上関町の原発建設に反対する県内外の13の市民グループです。このうち午前中にはグループの代表10人が県庁を訪れ、県の担当者に原発の予定地周辺の海の埋め立て許可の取り消しと計画の白紙撤回を求める申し入れ書を手渡しました。
申し入れ書では、「原発で事故が起きれば、放射能による回復不能な悪影響を与える。
豊かな生態系をもつ上関町の海を埋め立て、そこに原発を建てるのは言語道断だ」と訴えています。これに対し県の担当者は、「みなさんからの意見は知事に伝える」と応えていました。
被爆二世の会の寺中正樹代表は「原発建設は新たな被爆者を出すことにつながるので、別のエネルギー政策を確立してほしい。
上関町では埋め立て工事が始まったが、豊かな自然や人の暮らしはまだそこにある。
いろんな声を県に届けたい」と話していました。
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