■ 勿忘草 /lily

大手メーカーでOLとして働き始めて半年が経ちました。
3年半の友達期間を経て、最近付き合い始めたばかりの彼が居ます。
まだまだ彼にはバレていない、私の本性をここで綴れたら・・・と思っています。
一期一会。今を精一杯に、後悔なく生きたい。
私の周りにいる人々にいつも感謝の気持ちを。
そんな23歳です。

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116: Can't remember how we used be.
10.2.8(Mon) 14:47


あたし達がどんな風だったか思い出せない―――

あたしが好きなアーティストのお気に入りの一曲のタイトル。
まさにそんなことばがピッタリでした。

◆◇◆◇◆◇

先日、去年の手帳を開く機会がありました。
そこに挟んであったのは1年前に彼と撮ったプリクラ。

あたしのワガママで撮ったプリクラ。

優しい顔の彼と
照れてぎこちない笑顔のあたし
ふたりは密着し、キスなんかしていました。

わ、わ、若い!(笑)

当時25歳の彼と23歳のあたし。
まるで学生のようなキャピキャピ感が
プリクラから伝わってきました。

懐かしいなぁ。

そう思ったと同時に、彼と過ごした時間を思い出してみました。

うーん・・・
うまく思い出せない。

出掛けた場所や話していた内容は思い出せても
ふたりの空気が思い出せない。
今、もし彼と逢ってもあの頃の雰囲気は確実ない。
むしろ彼にどう接したらいいのかわからない。
だからうまく思い出せないのかもしれません。

あたしは不器用だから
きっと彼を邪険に扱ってしまう
うまく会話できるほど、大人じゃない

そう思うと、あたしの中でもう整理できていることに気付きました。

少しだけ寂しくなったけど
もう1年前の彼とあたしは、いない。

終わったんだなぁ、やっぱり。

また思い出に鍵をかけてしまっただけなのかもしれません。
鍵の場所も、わざとすぐには取り出せないところに
隠したような気がします。
それでもそう思えてしまった。
女性は強い生き物ですね。
というか、意外にあたし自身が強いということを知りました。

いつか、あたしにも新しく愛する人ができて
彼にもその様な人が居て再会したら
また違うふたりで出逢えたら
それはそれで素敵なことですよね。

彼にはたくさん色んなことを教えてもらったし
数え切れないくらいデートをしました。
あたしの出向く先には必ず、彼と来た思い出があります。

先日だって誕生日を祝ってもらったバーの前を通過したし
ランチしたお店の前も通った。
毎日の通勤途中には彼と愛し合ったホテル街があるし
彼の職場も通過する。
あたしの勤務地は彼と何度もデートを重ねた場所。

付き合う前も付き合ってからも
5年の月日はこんなにも彼との思い出を、あたしに残しています。

彼もこうやって少しでいいから、あたしのことを思い出してほしいな。

思い出す時は『ゆり』じゃなくて『○○ちゃん』(みんなから呼ばれているあだ名)でもいい。
あんな気難しい女の子と付き合ったな。
けど優しかったな。
夢の国も水族館もドライブも映画も、たくさん出掛けたな。
手紙もプレゼントももらったな。

そうやって少しでも彼が思い出してくれたら嬉しい。
それなら、あたしも彼と出逢って良かったと当に思えるから。

昨年の今頃、祖母を亡くしたあたしに
彼はこう言いました。

「おばあちゃんに出来なかったこと、
 ちゃんと今生きてるおばあちゃんにしてあげるんだよ。
 後悔も思い出も、今傍にいる人にしてあげる為にあるんだと思う。
 それをしてあげれば、別れた人も必ず届くから。」

とても印象的でした。
これは死別に関してだけでなく
恋愛にだって言えることだな、と当時思っていました。

彼から学んだことや出来なかったことは
次に愛する新しい人へ。
明日からも前向きに生きたいです。


115: 自己嫌悪タイム。
10.2.2(Tue) 19:52


心身共々、疲れた日々を送っております。
lilyです、こんばんは。

母は来週から1週間入院するので
今週は出来る限り家に居ようとしていますが・・・

何だかいつもより疲れているようです(´・ω・`)

彼と離れると決めてからもポジティブに
日々を過ごしていましたが、
今日だけやたらめったら傷心気味。

無性に彼に逢いたい。

だって毎日、彼の職場の前を電車で通過するんだもの。
そこに彼が居る、とわかってて逢えない。
それが何だか辛い。
いつもはそんなこと、これっぽっちも思わないのに。

連絡しようかな?
なんて甘い思考が頭を過りますが
連絡したところで彼からのレスポンスはないはず。
また悲しくなるだけだからヤメヤメ!
ここで耐えなきゃ、いつ強くなるのよあんた。

と、自分に言い聞かせております。

しかし多分、ここがあたしのダメなところ。
何でも抱え込みすぎて
頼らないから、飽きられてしまうんだなぁ・・・

と、この考え方こそがネガティブ。

もっと前向きにならないと。
きっと明日は楽しい1日が送れるはず。
けれど・・・
信じたいけど、信じられない。
弱いあたしがまた、顔を覗かせます。

多分もうすぐ訪れる女の子月間のせいもあるでしょう。
性的欲求も止まることを知りません(笑)

毎晩毎晩、眠りに就く前には敏感な蕾をショーツ越しにさわり
ひとり絶頂を迎えて深い睡眠に堕ちてゆく。
やっぱりあたし、おかしいのかな?
それをしないと眠れないなんて、病気?
依存が強すぎるんだな・・・
と反省しても、ヤメラレナイ。

寂しすぎるよ、自分( p_q)

そんな軽い自己嫌悪と
仕事とのバランスが取れずにいるのが
今のあたし自身なのです。

他のライター様の愛日記も拝読していますが
皆様愛に溢れた日記で羨ましいです。
あたしもそんな日記を綴りたくてライターに応募したはずなのに
今はこんな有り様。

彼との日常を残したかったのに
いつも悩んで、暗い日記ばっかりだったなぁなんて
かなり反省しております。

せっかく萌木先生に場所をお借りしているのに
先生を始め、読者の皆様やライター様に申し訳ない限りです。
当にすみません・・・m(__)m

もう少し、セルフコントロールを出来るように頑張ります。
以上、ぼやき日記でした(/_;)


114: 恋の始まりはすぐ傍に。
10.1.27(Wed) 19:36


彼と離れることを決めてから、
思考をありとあらゆるところへ巡らせています。

自分の恋愛パターンのおさらいです。

結論から言うと
あたしは相手に尽くしすぎてしまう。
優しくしすぎてしまう。
気を遣いすぎて、素を出せない。

もう何年も前、そのことを友人に相談したところ
友人はあたしにこう言いました。

「すぐ、簡単に付き合わないからこそ
 相手を大切に出来るんじゃない?
 ただ、相手を大切にしすぎてしまうんだと思う。」

ごもっともな意見だなぁ、と思いました。
そのことばを思い出し、
じゃあどうすればいいんだろう?
それがあたしの長所でもあるから
そこをなくすと『自分らしさ』が欠けてしまうのでは?
ということを考えていた矢先
恋に落ちそうになった同期と話す機会がありました。

同期はそれはもう容姿端麗で
何百人といる同期、全員が知ってるであろう有名人。

その同期と仲良くなったのはほんの3ヶ月前の話。
先日みんなで星を眺めに太平洋に向かう車での移動中、
あたしの隣に座っていた同期と
お互いの恋愛トークで盛り上がりました。
(ちなみに海岸には寒くて5分も居ませんでした;)

あたしの話を聞いて

「俺ならそんな優しい彼女羨ましいよ。」
「俺なら支えたいって思うけどな。」
「ゆりさんの彼氏いいなぁ。」

タイミング良く、同期は相討ちをします。

「でも結果、ことば悪いけど放置されるし
 きっとどこかで相手をそうさせてるんだよね。」
「それはさ、いい男に出逢ってない証拠だよ。
 俺なら暇さえあれば彼女にメールするし
 毎晩必ず電話するけどな。
 逢いたい、って言われたら絶対逢いに行くよ。」

ドキッ(◎o◎)!!!

それはどういう意味で言ってるんだい、キミ?
自分はいい男ってアピールしてるのかい?
あたしに合うよ、と言ってるのかい?

あたふたした直後、
いつもの自分を取り戻しました。

あぁ、そうだった。
同期はそういうのが計算ナシでできる男の子だった。
それはもう有名な話。
だからこの子はモテるんだった。

そんなことを考えていたら
ボソッと呟くように同期は言いました。

「まぁ、人の性格はそう簡単に変わらんし」

あんた年下なのに大人ね!
と、正直驚きました。
(同期はあたしより2歳年下なのです。)

同期は人の心の中を引き出すことに非常に長けている。
そして親身になって話を聞く姿さえ、サマになる。
きっと将来、いい男になるなぁ。
遊び人と思い込んでいた同期の意外な一面を知ることができて
楽しかった時間はあっという間に過ぎていきました。

 
遊び過ぎて疲れた家への帰り道、
途中までふたりで電車を乗り継ぎました。

「俺、好きなんだよね。人の恋愛話聞くの。」
「あ、そうやって自分のモノにしちゃうんでしょ?」

「はぁー?昨日俺のこと見直したって言ってくれたのに??
 ゆりさんの中の俺のイメージってそんな悪いの?」
「見直したよ!でも最近じゃん?仲良くなったの。
 だからそーゆーイメージまだあるかも(^^)」

そんな話をして、あたしは自分の最寄り駅で下車しました。
降りてから「連絡先聞けばよかった!」と後悔なんかしちゃったりして・・・
(連絡先を知らないほど、1年半も仲良くなかったのです;)

同期ほど若くないあたしは、帰宅後すぐに床に就きました。
夜中にあたしの携帯電話が震え出します。

タイトルには同期の名前。

連絡先、聞いちゃった。これからもよろしくね。
昨日はお疲れさま。
あんまり疲れ取れないと思うけど・・・
明日からまた仕事頑張ろうな。

ドキッ(◎o◎)!!!(二度目)

そして翌日の夜には
同期から電話がきました。

上手い、上手すぎるよあんた!!!
はぁ・・・こうやってみんなカレにハマっていくんだね。
あたしもハマりかけたのも事実だし。

やっぱり恋って身近にあるものかもしれない。
同期に気で恋することは多分、ないけれど
こうやって始まるのならば、これから先も頑張れそう。

ちなみに年上としか付き合ったことがないあたしは
この日生まれて初めて年下もアリだな。
なんて思いました。
案外年下の方が気を遣いすぎないのかもしれない。

前に進もう。

そう思えた週末。
少し明るい光があたしにも見えました。


113: もうひとりで大丈夫。
10.1.26(Tue) 19:47


日記をなかなか更新出来ず、申し訳ありません。

母のガンの検査は長引き、やっと先週末に結果が出ました。
初期だと思っていた我が家5人の予想を少し、裏切られました。

早期は早期でもリンパ節が腫れている。
転移の可能性は低いけれど、術後の抗がん剤治療は必須。
半年間は治療に専念する形になりました。

父が母に付き添ったのですが、ショックが大きいようで
検査結果を聞いた後の母の第一声は
「わたし、ハゲるんかな・・・(;_;)」
だったそうです。
そう振る舞う姿が何だか母らしい。

手術だけでは治らない。
抗がん剤治療の副作用が怖い。

これが母の音。
その日はあたしが帰宅するまで泣きじゃくってたそうで
帰宅後にいくら母に話しかけても上の空。

あたしも泣き出したいくらい辛かった。
けれどあたし以上に母の方がショックを受けているし
涙なんて流せない。
あたし自身がしっかりしなきゃ。

当は母と同じくらい父が辛いはず。
一昨年に実父、昨年に実母を亡くし、今年に妻のガン発症。
自分の傍にいる人がどんどん病に倒れていく。

その晩に行った家族会議でも
父の目にはうっすら涙が滲んでいました。
その姿を見て、あたしまで涙しそうになりました。

ここのライター様もあたしと似たような近況の方が多くいらっしゃるようで
あたし自身も頑張ろうという気持ちが増しました。

ありがとうございます。

出来る限りのことはしていくつもりです。
精神的な波はありますが
気をしっかり持ち、母が治療に専念出来るような環境を作れるように努めます。

あたしは元気、と言ったらウソになりますが
ぼちぼち元気に日々を送っています。
同期と遊んで、一瞬恋に落ちそうになったり
学生のようなハチャメチャな週末を送ったり
いい意味で気分転換になっています。

周りに支えられて生きていることを
日々痛感しています。感謝が尽きません。
ありがとう、みんな。

彼とは・・・
あたしの中で決着がつきました。
終わり、にしました。

毎日身に付けていた、彼からもらった白いベルトの腕時計は
自分で買ったワインレッドの腕時計へと変わり
付き合う前にお揃いで買ったキーチェーンは
机の引き出しの奥に仕舞いました。

海外旅行でお土産に、と買ってきた
彼の大好きなブランドの腕時計。
渡すことも、逢うこともなく、
このまま使われないのは時計が可哀想な気がして
弟への誕生日プレゼントとして手渡しました。

私の手元に『彼』はいない。
もう完全に終わりです。

彼に母のガンを伝えたところで音沙汰はなく
もう正直、好きかどうかもわかりません。
「逢いたい」とも思わなくなりました。

あたしにはたくさん、大切にすべき
家族、友人、同期がいます。
彼らはあたしを当に支えてくれる。
彼がいなくても、もうひとりで大丈夫・・・
そんな気持ちです。

ただ、彼と過ごした5年間はかけがえのない宝物。

それも事実。
もうきっと逢うこともないけれど
彼もあたしも幸せになれたらな、と思います。

欲を言えばあたしが彼を幸せにしたかった。

これも隠れた音。
こんな考え、心底高飛車だな。と思いますが
そう思ってしまうほど、好きだったこともまた事実。
色んな感情を教えてくれた彼に感謝の気持ちを。

5年間、ずっと好きだった。
当に当にありがとう。


112: 家族。
10.1.12(Tue) 0:15


やはり今年は大殺界のようです・・・

母がガンを発病しました。

母とあたしは瓜二つ。
娘ひとりのあたしを過保護のように可愛がり
今までたくさんの愛情を注いでくれました。

時にはケンカもし
ケンカするたびに意地を張り合い
そんなところがそっくりだな、なんて思っていました。

ガンの進行状況は明日の結果でわかるようですが、
100%悪性なのはわかっています。
手術することも決まっています。
転移していないことを祈るばかり。

我が家は至って普通の5人家族でした。
誰も大病することなく
仕事第一で不器用な父
家族を何よりも大切にする母
明るくみんなに優しい弟達

家族の中ではあたしが一番体が弱かった。

小児喘息になって何度も病院に行ったり
一生腰に大きな爆弾を抱えることになったり
虫垂炎になったり。

そんな時にいつも傍に居てくれた。
いつも子どもを第一に考えてくれた。
そんな母がガンだなんて・・・

「ママは精神的に凄く弱いから、だから今まで平穏に暮らせてきたんだと思う。
 子どもも3人とも健康だしね。
 神様は乗り越えられる試練しか与えないから。」

もう何年も前にポツリと口にしたことば。
そのことばを今でも覚えていています。

ガンだと告知されたのも、今はまだ信じられなくて。

弱い母が健気に明るく振る舞っている姿が
家族みんなが元気でいようとする姿が
苦しくて辛くて、あたしは自室で涙を流し続けました。

彼とも別れようとしていたのに
こんな状況になってしまって
頼れる人が彼しかいなくて
また連絡してしまいました。
支えがないと当に潰れてしまいそうで・・・

彼はあの文面を見て、どう受け取ったかな?
きっと彼自身も混乱しているはず。
だって今週末、ちゃんと逢って話をする予定だったんだもの。
あたしが母のことを大好きなのも知ってるんだもの。
また連絡が途絶えたんだから、困ってるよね・・・

なので今週末の逢瀬も出来なくなりました。
と言うか、またもや音信不通になりました;

あたしが今出来ることは母の傍に居ること。
たくさん親孝行して、
母の行きたいところ、したいことをさせてあげよう。
今まで恥ずかしくて出来なかったこと
言えなかったことを
素直に出来るようにしよう。

進行はまだわかりませんが
マイナス思考が止まりません。
一番辛くて不安なのは母なんだから
あたしがしっかりしないと。

ある意味、ここが彼との当の別れ道になると思います。

こんな状況になって
一番信頼してて、
支えてもらいたい、と思うのが彼だと気付くなんて・・・
タイミング悪いなぁ、相変わらずあたし達は。

いつもこのような日記当にすみません。
やっぱりまだ気が動転しているようです。

母の検査の結果
彼との今後

このふたつによっては、
この愛日記を卒業することになるかと思います。
あと少しだけ、あたしに時間を下さい。
よろしくお願いいたします。

lily


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