また「撮り鉄」か！「あすか」狙い電車止める

　２０日午後５時ごろ、滋賀県草津市のＪＲ東海道線草津駅近くで、人が線路脇に立ち入り、三脚でカメラを構えているのを、警戒のため上り普通電車に乗っていたＪＲ西日本の社員が見つけた。電車は緊急停止し、上下６本に最大約１０分の遅れが出た。

　ＪＲ西によると、草津駅発の貸し切りお座敷列車「あすか」の回送列車が直後に現場を通る予定だった。大阪府柏原市のＪＲ関西線でも１４日、あすかを撮影しようと「撮り鉄」と呼ばれるファンが線路に侵入する騒ぎがあったばかり。

　ＪＲ西関係者は、２０日の侵入者もあすかを撮影しようとしたファンとみており「気持ちは分かるが、一般の乗客に迷惑がかかる。わきまえてほしい」と話している。

　ＪＲ西によると、侵入した人は社員が電車を降りて注意しようとすると逃げたという。２０日は草津線全線開通１２０年を記念し、あすかが草津―柘植（三重県）を往復。その後、回送で京都方面へ向かう予定だった。

　１４日の騒ぎを受け、ＪＲ西は２０日、沿線を警戒していた。あすかも約７分遅れるなど、約３５００人に影響があった。

　あすかは運行される機会があまりなく、鉄道ファンの人気が高いとされる。１４日は鉄道ファンの一部が線路に侵入、電車が一時運転を見合わせ、パトカーが出動した。

（2010年2月20日23時29分  スポーツ報知）

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