目に涙を浮かべ思い出を語る西川きよし=大阪
藤田まことさんの葬儀に駆けつけた西川きよしは、涙で思い出を語った。出会いは17歳のころ。「若いころの撲を見て、キー坊と呼び、肩をもんだら500円をいただいた。『てなもんや三度笠』終了直前の3カ月間、レギュラーで出させてもらった。『よかったなあ。自分らが頑張ったから出られたんや』と喜んでくれました」と回想した。17、18歳のころ、藤田さんに芸事を教えて欲しかった西川は「『弟子にしてください』と言ったことがあった」という。「付き人なら」と言われ、断念したという。「いつお会いしても『俺のおかげやぞ、今日(こんにち)があるのは。わしがあのとき弟子に使っていたら、今日の(横山)やすし・きよし、西川きよしはないぞ』と笑顔で声をかけてくださった」と涙、涙。