中津市の市民病院は6~9月をめどに、産科を3年ぶりに再開する。大分大の「おおいた地域医療支援システム構築事業」で4人の医師確保のめどが立ったため。
市民病院は07年4月から、医師が1人になり産科を休診し、婦人科だけになっていた。今回、自治医大出身の医師1人は4月に、大分大から2人が順次赴任し、4人体制になることからハイリスク分べんを含む普通分べんにも対応できる。大分大2人のうち1人は地域医療支援・産婦人科分野担当の吉松淳教授で、週3~4日サポートする。
今年1月に産科再開準備委員会を発足させ、助産師資格をもつ看護師8人の「超音波診断」などのトレーニングをスタートさせるなど準備を進めていた。新貝正勝市長は「住民の悲願に応える道筋をつけることができた」とコメントした。【大漉実知朗】
毎日新聞 2010年2月20日 地方版