橋本聖子団長名で注意喚起　勘違い失格問題で

　【バンクーバー＝金子昌世】１８日のスケルトン女子で小室希（のぞみ）が勘違いから滑走前に失格した問題で、日本選手団の橋本聖子団長名で、各競技の監督、コーチあてに注意を喚起する文書が出されていたことが１９日、分かった。

　文書は１８日付で「残念ながらリュージュ、スケルトンで相次いで競技用具の管理不備によってスタート地点に立てない事態が生じたことは遺憾」とし、「もう一度管理、準備の徹底を怠りないようにし、気を引き締めて競技に集中してほしい」などと再発防止を求めた。

　リュージュなどマイナー競技は昨年の政府の事業仕分けで、選手強化費などの補助金がやり玉に挙がった。結果が求められた五輪で失態が続き、スケルトンの高橋宏臣監督が謝罪した。

　小室は国際ボブスレー・トボガニング連盟が規格に適合したそりであることを証明するステッカーを、五輪では不要と勘違いしてはがし、安田は重量超過違反で失格となった。いずれも管理が行き届いていれば、防げたミスだった。