大学時代に同級生の小林賢太郎さんとラーメンズを結成した片桐さん。
ラーメンがコンビ名になっているだけに、どのようなラーメンの思い出が飛び出すだろう。
「大学時代によく行っていたのは八王子の国道16号線沿いにあった長浜ラーメンです。学校が八王子にあり、その関係で近くに沢山友達が住んでいたので、相方の家や友達の家に泊まりにいったときによく食べましたね。はじめて食べた豚骨ラーメンはものすごく衝撃でした」
片桐さんがそれまで食べていたラーメンは、茶色スープに黄色いちじれた麺のいわゆる醤油ラーメン。白濁した豚骨スープに細麺の長浜ラーメンは、見た目も味もとても衝撃があったようだ。さらに長浜ラーメン特有の注文方法、食べ方も新鮮だったという。
「自分で麺の固さを決められるというのは驚きでしたね。ハリガネ、粉落とし、ナマ…まぁ、普通でいいじゃんって思いましたけど(笑)あと、紅ショウガや高菜を好きなだけ入れるシステムも!紅ショウガをメチャクチャいれて、スープが真っ赤になっている人を見たときはびっくりしましたね。それとテーブルにニンニクのボトルがおいてあり、実験で使うような細いスプーンでニンニクをすくって入れたり…そんなシステムを駆使することで、少し大人になった気分がしましたよ」
この長浜ラーメンでは思春期ならではの思い出も。
「多感な時期…20歳とか21歳くらいだったと思うのですが友達がいきなりビールとラーメンを注文したんですよ。今でこそ、そういう注文の仕方はしますが、当時ラーメン屋で飲むものは水だというイメージが強かったので、こいつ何やってんだ?と思ったのですが、よくよく聞いてみると、どうやらその友達は、親友に呼び出され、良いニュースと悪いニュースどっちを聞きたい?と言われて、良いニュースはオレに彼女が出来た、悪いニュースはその彼女はお前が前から好きだった娘だとアメリカ人みたいに激白されたらしいんですよ(笑)友達はビールを飲み、鼻から麺を出しながら涙ながらにそんな悲しい話をしてましたね。そして替え玉をすればいいのに、なぜかラーメンを2つ頼んでました(笑)」
その後大学を卒業した片桐さんは、下北沢にあった喜輪味というラーメン屋によく行っていたそうだ。
「下北沢一番街の銭湯の前に喜輪味という激安ラーメンがあって、そこにエレキコミックの今立とよく行ってましたね。あるとき、そこに行ったら手際の悪いおじいさん2人が店員として働いていたのですが、そのおじいさんたちが小さい声で喧嘩をしてるんですよ。よく話を聞いてみると、片方のおじいさんがもう片方のおじいさんの足を踏んだとか踏まないとかで(笑)ただでさえ手際が悪いのに、さらに揉めているから全然ラーメンが出てこなくて(笑)そのあと、1ヶ月くらいしてもう一回行ってみたら、今度はタイ人と中国人が働いてて。麺のゆで方を固めで注文したのに、出て来た麺がものすごくフワフワで(笑)いくら激安ラーメンだからって、これはあんまりだと思い、これって麺固めで注文しましたよね?って聞いたんですよ。そしたら、その店員がキレながら僕のどんぶりを取り上げて、僕らが座っているカウンター席から見える流し台に、これ見よがしにそのラーメンを捨てて…(笑)それ以来、カウンターに座るのが恐ろしくなりました」
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