気がついたら2月になっていましたが、来月こそは年度末なので本気出すつもりの僕です。
すっかり忘れていたのですが、先日、こんなイベントに参加してきました。
http://ameblo.jp/yukie0339/entry-10441836667.html
土井雪江(@yukie0339)さんの壮行会です。
彼女は株式会社デジタルハリウッドさんの企画されている『0円で日本全国横断 素人女子大性の突撃インタビュー』に参加されていて、この壮行会はまぁそれです。
twitterを利用して日本全国を移動費も全て恵んでもらって旅しようという企画で、ガジェットやウェブサービス会社に製品提供を受けてプロモーションも同時にやるようです。
泊めてくれるという協力者の住所をRTで晒すといった尋常でないお茶目な印象の強い雪江ちゃんですが、大元の広告戦略に破滅的に失敗しているこの企画の話題性のなさは致命的で、それで壮行会でのことをなんとなく書き残しておこうかなということです。そういえばいつの間にかRemoveされていることに気付くまで僕も忘れていたので。
壮行会は50人くらいまで参加OKの予定でしたが、当日は株式会社デジタルハリウッド関係者、スポンサー企業関係者、構成作家のような人(直前に「本日の原稿です」と言って書類を手渡ししていた)、インターネットの偉い人以外の参加者は取り立てて見当たらず、有体に言えば相当にさみしいものでした。
予定時刻になっても全く始まる気配がなく、30分ほど時間を過ぎたところで何事もなかったかのように司会らしき人が今回の企画の概要を喋りだし、それでは雪江ちゃんに登場してもらいましょうと拍手をあおいでいました。
まばらな拍手の中登場した雪江ちゃんは”twitterで日本一周”のような文言の書かれたタスキをスーツ姿に付けられていました。
スピーチの中で雪江ちゃんは以下のようなことを述べていました。
「私はインターネットがすごく大好き」
「でもインターネットのことはよくわからない」
「twitterというインターネットのアプリケーションを使って、いろんな人に助けてもらいながら旅をしたいと思った」
「twitterはコミュニケーションができるのですごく良いと思う」
はい。そうですね。
さて、ここからがタイトルの内容です。
物乞いで日本一周なんてことは女子大学性じゃなくたって別に出来る訳で、なんの話題性も望めないことは明らかですよね。
例えば、デジタル制作での絵や写真に秀でた人間が物乞いではなく地方twitterユーザーからのリクエストに応えて旅をし、その土地や体験に基づいた作品を制作、それをインターネット発信しながら旅を続けていく、というような企画を実行出来るはず。
だがそれをせずに、この真っさらに何も持たないごく普通の土井雪江さんという人財を選び、旅に出した。
それはなぜか?
ヒントは、twitterにありました。
新しい形のコミュニケーションを提供してくれると話題のtwitter。
ですが、そもそもtwitterはとても不安定なサービスでした。
頻繁に不具合が発生し、時にはアカウントにアクセス出来なくなる場合もありました。
それでも使われ続けたのは、その幼稚さを他利用者と共有するのもまた面白い体験だからなんですね。
赤子を両親が必死に見守るかのような気持ちかも知れません。
お乳をむせってしまったのを見て後で俺にも吸わせてくれよ、やだぁアナタったらぁ、みたいな会話を若妻と眼差しで交わすような、ああいう幸せ描写は呪わしいですよね本当に。
俺だって本当はテレサ・ベリアちゃんのおっぱいにむしゃぶりついてソーマをちゅっちゅ吸いたいんだよくそが!!!
今でこそPost数表示が界王拳3倍になる程度の不具合しかありませんが、勝手にfollowが外れたりなんかは日常茶飯事だったんですよ。
それを逆にRemoveした嘘の言い訳に利用したりしたものですが、現在そういうことを言う奴は間違いなく古参です。
見かけたら古参うぜえと罵りReplyを送って返事を待たずに全力でblockし返してやりましょう。
ところで僕のIDは@lunaryueです。
で、多分これはtwitterを利用した新しい大学教育の形なのかも知れない。いや、知らないけど。という話です。
多分ですね。
あ、今2回も多分って言っちゃいましたけど、多分あれです。
人間の使う道具を動物に与えて、反応を見る動画、ありますよね。
ほら、愛玩動物愛好者の視聴するテレビ番組などでよくあるじゃないですか。悪趣味な。
正しい使い方を出来れば視聴者は『大したものだ』と喜ぶし、間違った使い方をしてしまっても『可愛らしい動物だ』と喜びますよね。お寒い笑い声のSEが入ったりして。嗚呼、僕はあんな志村けんを見たくなかった。
でも雪江ちゃんは人間な訳です。
ごく普通の女子大性。つまり人間な訳です。
ですから、道具を使っている内に与えられた道具の上手な使い方を次第に発見しますし、学習しますし、間違った使い方をすれば修正していくはずな訳です。
で、その与えられた道具というのが雪江ちゃんの場合はtwitterであり、提供デジタルガジェットであり、インターネットと言う訳なんですね。
今僕は無職なんですが、こういった教育手法はいいなと思います。
なぜ僕が無職かというと無能だからなんですよ。一芸に秀でたものがない。不細工ですし、人間力も愚劣を極めます。
唯一無二にして無職無能の存在です。
でもこういう道具と、そしてチャンスを得られるってのはいいなって思うんです。
許されてる訳じゃないですか。
失敗してもいいよ、って。
すごく他人に迷惑かけてますけど、始める前から物乞いなんて迷惑なことをやって製品広告しますって言ってるんだから潔いじゃないですか。
正直、壮行会に行った時には否定的な考えしか持たなかったのですが、住所晒し上げRTを見てから別の論点を持つことが出来て良かったです。
大学ってひどく退屈なんですよね。大学だけに通ってるとあんまり高校とかと変わらない。
ひどいと高校なんかより授業時間も長くて、しかもレポートとかが頻繁にあってWikipediaをコピペすることすら面倒になってくる。
だから、こういった自発的に学習せざるを得ない状況におくのはとても刺激的だし、本人も楽しいと思う。
僕は高校までは割と実験的な教育環境に居て、なんか芸術を学ぶかのような学校だった。普通校なのに。
例えば国語なら、この教科書にのってる小説を芸術作品で表現しろ、とかそういう授業とか試験ばっかりだった。偏差値50程度のくせに。
それで、学校の成績はいつも2か3だった。
他にもっと才能のある子がたくさんいたから。
比べることが前提の教育だから、僕は自分は無能だと思い込んで成長した。本当は違ったかも知れないけど、そんなの自分じゃわからないんだよ子どもは。
頑張っても意味がないと諦めていた。
それは大学に進学しても一緒で、そのまま卒業してしまい少し働いたけどすぐ馘首になってしまって今は無職だ。
最後に、さっきの動物実験の話に戻りますけど、望みどおりの結果になった時に褒めてやるとそのまま覚えるんですよね動物だって。
芸を教え込むなら失敗は叱りつけて矯正するんでしょうけど、僕ら人間は叱られなくったって自分で気付けるはずなんだ。本当は。
変われなかった過去を悔やむよりも、これからどう自分で変わっていくかが大事なのだと、雪江ちゃんの体当たりのチャレンジに僕は気付かされたんです。
もしかその気はなくともどこかで”格好つけ”になっていたのかも知れない。
人前ですっ転ぶのが恥ずかしくて踏み出せないままだなんて、そんな人生つまらないって今は思える。いや、知らないけど。という話です。