藤田まことさん天国へ…「もんどー!」と掛け声
俳優藤田まことさんの告別式で、頭を下げて出棺を見送る親族ら
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17日に76歳で死去した俳優の藤田まことさんの葬儀・告別式が19日、大阪府豊中市の藤井寺で営まれた。タレントの西川きよし(63)ら約60人が参列。出棺の際、熱烈なファンから、代表作「必殺仕事人」の役名(中村主水)の「もんどー!」の掛け声が飛び交う中、天国へ旅立った。
棺の中の藤田さんは白装束ではなく、舞台のショーなどで実際に着用していた黒のタキシード姿。マネジャーの山本優さんは「遺族の意向です。ステージに向かうように送り出してあげたかったのでしょう」と説明した。
一緒に納められたのは、亡くなる直前、病床の藤田さんに届けられた「必殺仕事人」の次期シリーズの企画書だけ。事務所の斉藤邦夫社長も「生前、現金を茶封筒で持ち歩き、置き忘れて帰ってくるほど」と振り返るくらい、持ち物には無頓着だった藤田さんらしい“旅立ち”となった。
「てなもんや三度笠」で藤田さんと名コンビを組んだ白木みのる(75)の弟子だった西川は、「若手時代、本当によくしていただいた」と大粒の涙。「1度弟子入りを申し込んだことがある。僕が売れた後、藤田さんは“オレが言われるまま弟子にしていたら、今日のお前はないぞ”と冗談交じりに話していた」と振り返った。
森喜朗元首相(72)も参列し「10年ほど前に知り合い、選挙の応援にも来てもらった。遺体は福々しい顔をしていた」と悼んだ。
弔問客らが別れを惜しむ中、午後2時40分すぎに出棺。喪主で長男の原田知樹さんは位牌を抱え、遺影を抱えた幸枝夫人が続いた。寺の外にも20人ほどのファンが集まり、男性ファンたちが「もんどー!」と絶叫した。
遺体は箕面市内の斎場でだびに付された。戒名は「壽量院修藝日眞居士(じゅりょういんしゅうげいにっしんこじ)」。終生、芸を極めるために打ち込んだとの意味が込められたという。「眞」は本名。藤田さんは生前、サイン色紙などに「修芸生涯」の言葉を好んで書き添えていた。
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