作家・高橋三千綱さんの話「昨秋2人でお酒を飲んだときは元気だったから、悲報を聞いてバットで殴られたような気分。盗作問題では『そんな(=無断引用した)つもりはなかった』と主張する彼とけんかになり、3年くらい行き来がなかったこともあったが、40年くらい前からの付き合いで、『わっぺい、飲もう』と電話1本かければ、中上健次と3人で毎日のように文学談義ができた大親友だった。自分の仕事が周りの期待に応えているかを過剰に気にする繊細さがあった一方で、昼間から風俗店に堂々と出かけるずぶとさもあり、僕とは性格も作風も違ったが、妙にウマがあった。とても寂しいです」