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UFC登竜門:注目の総合格闘技ドキュメント 鬼コーチ役の玄田哲章、大塚明夫が見どころ語る

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「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター ヘビー級バトル」で日本語版の吹き替えを担当する声優の玄田哲章さん(左)と大塚明夫さん
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 総合格闘技の老舗団体「UFC」が、全米で人気を集めるきっかけとなったドキュメンタリー番組「UFC登竜門 ジ・アルティメット・ファイター」シリーズ。09年秋に日本で初放送された「シーズン9」に続き、日本での第2弾となる「ジ・アルティメット・ファイター ヘビー級バトル」が21日午後5時、WOWOWで放送される。吹き替えを担当する声優の玄田哲章さんと大塚明夫さんに作品の見どころを聞いた。【近藤啓文】

 番組は、元NFL選手や他団体の元王者、動画サイトで話題となったストリートファイターら16人の参加者が、米ラスベガス郊外にある合宿所で共同生活をしながら、過酷なトレーニングをこなし、UFCとの正式契約を懸け、2チームに分かれて対抗戦を行う。両チームのコーチを務めるのは、UFCのクイントン“ランペイジ”ジャクソンとラシャード・エバンスの両選手だ。

 映画「ターミネーター」シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガーさんや、「ランボー」シリーズのシルベスター・スタローンさん、「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーンさんら、鍛え抜かれた肉体を持つ俳優の吹き替えで知られる玄田さんは、気性が激しいジャクソンを担当。玄田さんは「ストレートな表現が多いので、快感にはなりますね」と語り、「洋画やドラマのようなストーリー仕立てではないので、予想がつかない面白さがある」とドキュメンタリー形式の番組の魅力を分析する。

 一方、映画「沈黙」シリーズのスティーブン・セガールさんや、アニメ「攻殻機動隊」のバトー、ゲーム「メタルギアソリッド」のスネークなど、冷静で屈強な役柄の吹き替えで知られる大塚さんは、まじめなエバンスを担当。大塚さんは「ジャクソンと比較すると、確かにクレバーな役どころですね」と話し、「ただ、彼らは役者ではないので、回を重ねていくごとにいろんな側面が明らかになっていくと思う」と今後の展開に期待している。

 デイナ・ホワイト・UFC社長は「2人のコーチの激しい敵対心が、今シーズンの最大の見どころ」と語っており、UFC内でライバル同士の2人は、ことあるごとに衝突。トレーニング時や選手同士の試合中にも、リングサイドなどで激しい舌戦が繰り広げられる。アフレコ時に心がけていることは、大塚さんは「この作品に限ってということではないのですが」と前置きしながら、「生身の人間が持つ“空気感”を大事にしました」と語る。

 玄田さんは、過去に全日本プロレスの会場に何度も足を運んでいたといい、「声がガラガラになるまで応援していました。若い女性でもよく通る声で絶叫するので(会場は)阿鼻叫喚(あびきょうかん)なんですよ」と笑う。大塚さんはプライベートでもボクシングの試合を見る機会が多いといい、「特に4回戦ボーイの試合が好きですね。泣きながらやっている選手もいるんですよ」と話す。大塚さんは「字幕を追わずに(スピード感のある展開を)見ていられることにつきます」と見どころを挙げ、玄田さんは「男の世界なので、とことんやりますよ」と意気込みを語った。

 2010年2月17日



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