2010年2月20日
単3電池バッテリー対応の光学15倍ズーム搭載のデジカメ『COOLPIX L110』(ニコン製)。2月19日発売。予想実売価格3万3000円前後。
デジカメが普及して、はっと気づくのはフィルムだけでなく単3電池も使う機会がなくなったこと。銀塩(フィルム)時代はおもにコンパクトカメラのバッテリーとして活躍していたわけだが、デジカメではリチウムイオン充電池が主流になっているからだ。ところがつい最近、デジカメの新モデルの中に単3電池対応のものを見つけた。今の時代どうして? その理由をニコンに聞いた。
2月19日発売の高倍率ズーム搭載デジカメ『COOLPIX L110』、そしてコンパクトデジカメ『L22』と『L21』はいずれも単3電池を使用。ニコンは単3電池のメリットについて、以下のように説明する。
「日帰りレジャーはもちろん、国内外の旅行先でのバッテリー切れにも素早く対応でき、どこへでも気軽に持ち歩いて撮影を楽しめる点です」
確かに、コンビニに行けば必ず単3電池は売っているが、リチウムイオン充電池となると大きめのカメラ屋でないと難しい。その意味では単3電池バッテリーのデジカメのほうが安心だ。
しかし、デジカメの構造的な問題として、銀塩カメラよりも電気を多く消費してしまう宿命。なので、単3電池だとすぐバッテリー切れになってしまいそう。そこで、『COOLPIX L110』『L22』『L21』の3モデルは従来のアルカリ電池よりも長持ちの使い捨てリチウム単3電池や、充電が可能なニッケル水素電池にも対応している。
「リチウムイオン充電池の予備電池と充電器を旅行先に持っていけばいいではないか」というかも知れない。だが、そもそも予備電池をいくつ持っていけば足りるかをあらかじめ知ることは不可能。旅行先で撮影したいものがどのくらいあるかなど行ってみなければ分からないから。また、充電は基本的にコンセントがある屋内でしかできないし時間もかかる。そんなことから、単3電池のほうがデジカメ用バッテリーとしては便利だと筆者も思う。
「使い捨て電池はエコの問題を抱える」という指摘もある。しかし、eneloop(エネループ)のように、従来型バッテリーでありながら充電してくり返し使えるエコタイプの電池も登場している。電池の進化の中で、果たして今後もデジカメ用としてリチウムイオン充電池が不動の主流バッテリーであり続けるかどうか。
デジカメの単3電池は古いようで新しい、不滅のバッテリーである。「それはユーザーが決めることです」(ニコン)。確かにそうですよね!
今度、新しいデジカメを買うとき、あなたならどちらのバッテリータイプを選びますか?
(羽石竜示)
2月19日発売の高倍率ズーム搭載デジカメ『COOLPIX L110』、そしてコンパクトデジカメ『L22』と『L21』はいずれも単3電池を使用。ニコンは単3電池のメリットについて、以下のように説明する。
「日帰りレジャーはもちろん、国内外の旅行先でのバッテリー切れにも素早く対応でき、どこへでも気軽に持ち歩いて撮影を楽しめる点です」
確かに、コンビニに行けば必ず単3電池は売っているが、リチウムイオン充電池となると大きめのカメラ屋でないと難しい。その意味では単3電池バッテリーのデジカメのほうが安心だ。
しかし、デジカメの構造的な問題として、銀塩カメラよりも電気を多く消費してしまう宿命。なので、単3電池だとすぐバッテリー切れになってしまいそう。そこで、『COOLPIX L110』『L22』『L21』の3モデルは従来のアルカリ電池よりも長持ちの使い捨てリチウム単3電池や、充電が可能なニッケル水素電池にも対応している。
「リチウムイオン充電池の予備電池と充電器を旅行先に持っていけばいいではないか」というかも知れない。だが、そもそも予備電池をいくつ持っていけば足りるかをあらかじめ知ることは不可能。旅行先で撮影したいものがどのくらいあるかなど行ってみなければ分からないから。また、充電は基本的にコンセントがある屋内でしかできないし時間もかかる。そんなことから、単3電池のほうがデジカメ用バッテリーとしては便利だと筆者も思う。
「使い捨て電池はエコの問題を抱える」という指摘もある。しかし、eneloop(エネループ)のように、従来型バッテリーでありながら充電してくり返し使えるエコタイプの電池も登場している。電池の進化の中で、果たして今後もデジカメ用としてリチウムイオン充電池が不動の主流バッテリーであり続けるかどうか。
デジカメの単3電池は古いようで新しい、不滅のバッテリーである。「それはユーザーが決めることです」(ニコン)。確かにそうですよね!
今度、新しいデジカメを買うとき、あなたならどちらのバッテリータイプを選びますか?
(羽石竜示)
Text by 羽石竜示
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