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ページ更新時間:2010年2月19日(金) 23時11分

20年無国籍男性の退去処分取消判決

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 日本でおよそ20年もの間、無国籍状態で暮らしていた2人の男性がいます。日本政府は国外退去を迫っていましたが、東京地裁は19日、退去強制処分を取り消す判決を言い渡しました。

 原告の2人は、ともにベトナム難民の子供としてタイで生まれ、1991年に日本に不法入国しました。その後、不法滞在者として逮捕され、ベトナムへの退去強制命令が出されましたが、「ベトナムには身寄りもなく行ったこともない」と訴えていました。

 2人は生まれたタイヘの出国を希望しましたが、弁護士によるとタイからも「自国民ではない」と入国を拒否されたということです。

 2人は無国籍の状態で日本で暮らしておよそ20年になりますが、東京地裁は19日、「手続き上に重大な誤りがあった」としてベトナムへの退去強制命令を取り消す判決を言い渡しました。

 「タイに帰れたらタイに帰る」(原告)

 現在もタイへの出国の見通しはなく、2人は今後、判決が確定した段階で日本の在留特別許可の申請を行うとしています。(19日17:58)